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新型コロナ後遺症、倦怠感はなぜ起こる?
新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着きましたが、後遺症で苦しんでいる人もいます。
新型コロナ後遺症はなぜ起こるのでしょうか。
後遺症に深く関わる「T細胞」とは。
京都大学の上野英樹教授は、新型コロナの後遺症患者の血液から「T細胞」という免疫細胞を解析しました。
T細胞は言わば、免疫の“司令官”。
ウイルスの情報を受け取ると、殺し屋のキラーT細胞にウイルスに感染した細胞を探して破壊するように命令し、B細胞に抗体をつくるように指令を出します。
T細胞の働きで、ウイルスに感染した細胞を排除したり、免疫の暴走を抑えたりすることができます。
倦怠感は、免疫細胞がうまく働いていないから。
上野教授がT細胞を解析したところ、強い倦怠感がある人には、ウイルスを排除する免疫細胞とその働きを抑える免疫細胞の両方が多いことが分かりました。
ウイルスは体に侵入すると、細胞に感染しますが、2つの細胞が同時に多くなることで、免疫の調整ができず、倦怠感につながるとみられています。
嗅覚や味覚障害の原因も免疫細胞。
嗅覚や味覚障害だけが残る患者については、ウイルスを排除する細胞が極端に少ないこともわかりました。
ウイルスを排除できないため、回復後もウイルスの欠片が症状を引き起こすとみられています。
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こうした免疫機能の研究が、新型コロナ後遺症の治療法につながることを期待したいですね。
■詳しくは、テレ朝news『コロナ後遺症のメカニズム一部解明 倦怠感はなぜ(2021年10月29 日)』へ
■詳しくは、中外製薬『免疫の働きとは?』へ
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