
2020.05.2872 views
厚生労働省が公開した『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き』の改訂版。
このなかで、新たに新型コロナウイルス感染症と血栓症の関係が指摘されました。
診療の手引きでは、「若年患者であっても脳梗塞を起こした事例が報告されており、血栓症を合併する可能性が指摘されている。また、軽症患者として経過観察中に突然死を起こすことがあり、これも血栓症との関連が示唆される。」としています。
血栓症とは、血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう病気。
脳の血管が詰まると「脳梗塞」になり、心臓の血管が詰まると「心筋梗塞」になります。
診療の手引きでは、血栓症になる可能性が高い場合、血液をサラサラにする抗凝固療法の実施を推奨しています。
さらに、診療の手引きでは、合併症について「小児では、川崎病様の症状を呈する事例もあることが欧米から報告されている」とも記載しています。
川崎病とは、全身の血管に炎症が起こる原因不明の発熱性の病気です。急な高熱、体の赤い発疹などの症状が出ますが、日本ではそのような症例はまだ確認されていません。
日本川崎病学会では、今般の新型コロナウイルス感染症と川崎病との関連について、「現段階では一般の方に過度の不安を与えるものではない」と述べています。
■詳しくは厚生労働省『新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第2版』(2020年5月18日)へ。
■川崎病については、日本川崎病学会「川崎病とCOVID-19に関する報道について」(令和2年5月7日)へ。
■中日新聞LINKED〈発〉 第4回 コロナ禍の最中でも受診すべき、ほかの病気。(5月27日)
■中日新聞LINKED〈発〉 心を生きのびよう②~ある臨床心理士のつぶやき(5月26日)
■中日新聞LINKED〈発〉 新型コロナウイルスに関係するストレスと対処方法(5月25日)
■中日新聞LINKED〈発〉 今朝のLINKED通信〈2020年5月27日号〉
■中日新聞LINKED〈発〉 今朝のLINKED通信〈2020年5月26日号〉
■中日新聞LINKED〈発〉 今朝のLINKED通信〈2020年5月25日号〉
コロナ禍の最中であっても、受診すべき病気・知っておきたい健康の基本情報をお届けします。
第2回は、「息切れ・むくみ(心不全)」です。
詳しくはこちら>>第2回コロナ禍の最中でも受診すべき、ほかの病気。
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第3回は、「(頭痛・吐き気など)熱中症」です。
詳しくはこちら>>第3回コロナ禍の最中でも受診すべき、ほかの病気。
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『最近日陰に咲いている花を撮るのが好きだ、日陰だと光がすごくフラットでそこを暗く撮るのが面白い。』
新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう今、もう一度、自分たちの地域医療を支える病院の取組を再確認しませんか?
画像提供:PIXTA
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