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今朝のちょっと深読み/新型コロナから、脳梗塞!?
厚生労働省が公開した『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き』の改訂版。
このなかで、新たに新型コロナウイルス感染症と血栓症の関係が指摘されました。
抗凝固薬で、血栓症の予防を。
診療の手引きでは、「若年患者であっても脳梗塞を起こした事例が報告されており、血栓症を合併する可能性が指摘されている。また、軽症患者として経過観察中に突然死を起こすことがあり、これも血栓症との関連が示唆される。」としています。
血栓症とは、血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう病気。
脳の血管が詰まると「脳梗塞」になり、心臓の血管が詰まると「心筋梗塞」になります。
診療の手引きでは、血栓症になる可能性が高い場合、血液をサラサラにする抗凝固療法の実施を推奨しています。
子どもには、川崎病に似た症状。
さらに、診療の手引きでは、合併症について「小児では、川崎病様の症状を呈する事例もあることが欧米から報告されている」とも記載しています。
川崎病とは、全身の血管に炎症が起こる原因不明の発熱性の病気です。急な高熱、体の赤い発疹などの症状が出ますが、日本ではそのような症例はまだ確認されていません。
日本川崎病学会では、今般の新型コロナウイルス感染症と川崎病との関連について、「現段階では一般の方に過度の不安を与えるものではない」と述べています。
■詳しくは厚生労働省『新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第2版』(2020年5月18日)へ。
■川崎病については、日本川崎病学会「川崎病とCOVID-19に関する報道について」(令和2年5月7日)へ。
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