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肥満になるとどうして新型コロナは悪化する?
昨日、肥満の人が多い国ほど、新型コロナウイルス感染症の死亡が多いことをご紹介しました。
では、どうして肥満になると、新型コロナが悪化し、死亡率が高まるのでしょう。
太っていると免疫が暴走しやすい。
太っている人が新型コロナで重症化しやすいのは、「サイトカインストーム(免疫の暴走)」が関係していると考えられています。
新型コロナウイルスが体内に侵入すると、免疫細胞からサイトカイン(主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質)が分泌され、ウイルスと戦い、排除しようとします。
太っている人の場合、この免疫が活発に活動し、正常な細胞まで攻撃し、全身の臓器が傷ついてしまいます。
太っているとウイルスが体内に侵入しやすい。
もう一つの理由は、ウイルスの侵入しやすさです。
新型コロナウイルスが体内に入る際には、「アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体」に付着して、細胞の中に侵入します。
この受容体は脂肪細胞に多く、肥満があるとコロナウイルスが体内に侵入する入り口が多くなると考えられています。
また、おなかや胸回りについた脂肪によって、肺が広がりにくくなり呼吸困難を起こしやすいことも指摘されています。
「肥満は万病のもと」と言われますが、新型コロナにおいてもそれは当てはまるようです。
■詳しくは、NHKおうちで学ぼう!「新型コロナウイルスの流行で増加する“コロナ太り” 原因と体への影響は?(2021年2月8日)」へ
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