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みよし市民病院

病気は待ってくれない!――コロナ禍での受診控えに潜むリスク

コロナ禍でも気をつけるべき病気・健康情報:コロナ禍での受診

2021年3月1日|1,686 VIEW

新型コロナウイルスの感染を恐れて、受診や健診を控えていませんか? 「体調がよくないけれど、コロナが怖いから」と受診を先延ばしにした結果、がんなどの重い病気が見つかり、治療が難しくなったというケースが珍しくありません。病気は、新型コロナだけでなく、身近にたくさんあります。コロナが終息するまで待ってくれません。コロナ禍での受診控えは、後々に大きな問題を引き起こしてしまいます。

→コロナ禍での健康管理や受診の考え方は? 【WEBセミナー「受診に不安を感じている方々へ」】

過度な受診控えをしていませんか?

「コロナにかかったら困る」と、医療機関を受診するのを控えていませんか? 「不要不急の外出だから」と判断を誤り、毎年受けていた健診を見送っている人も少なくないといいます。

神奈川県保険医協会が開業医・開業歯科医を対象に行った調査(2020年4~6月の状況)では、外来患者数は前年同月比で60~90%減少しています。1回目の緊急事態宣言が発出された4月、5月は90%以上減少し、その後も60~70%の減少という状態は変わりません。

こうした受診控えによって、コロナ以外の病気の発見が遅れたり、症状が悪化して治療が難しくなったという例が多く報告されています。過度の受診控えは、将来に大きなリスクをもたらす恐れがあるのです。

定期健診やがん検診、予防接種は必ず受けましょう

定期健診やがん検診は、生活習慣病の予防、がんの早期発見・早期治療に欠かせません。いまは何も自覚症状がなくても、定期的に検査値の変化を見ていくことで、将来の生活習慣病を未然に防いだり、ごく早期のがんを発見したりして、いままでどおりの健康な生活を維持することができるのです。

もし、定期健診やがん検診を受けなければ、体の中で起きている変化を見つけることができず、将来深刻な事態を招くことになりかねません。自覚症状が出たときには手遅れということもあります。定期健診やがん検診は、必ず受けましょう。

お子さんの予防接種も重要です。予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められています。予防接種を控えたり遅らせたりすると、免疫がつくのが遅れ、重い感染症になる危険性が高くなります。接種期間内に済ませましょう。

 

画像提供:PIXTA

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