中日新聞 地域医療ソーシャルNEWS
  • Facebook
  • Twitter
  • Line

毎日発信 今朝のLINKED通信

今の疾病に関する気になる情報を毎日発信しています。
今の季節だから流行る病気や対策など、いち早く知って予防しましょう。

今朝のLINKED通信

新型コロナワクチンの有効率90%ってどういう意味?

ワクチンは、新型コロナウイルス感染症の収束に近づく希望の光。
世界各地でワクチンの接種が始まるなか、日本感染症学会は「COVID-19ワクチンに関する提言」を発表しました。
その内容に沿って、新型コロナのワクチンについて、シリーズで検証していきたいと思います。
1回目は有効率についてです。

続きを読む閉じる

ファイザーとモデルナのmRNAワクチン。

アメリカなどで接種が始まっているのは、製薬大手「ファイザー」のワクチンと製薬大手「モデルナ」のワクチンです。

両者はいずれも「mRNA」という遺伝子を使っています。

これは、ウイルスの遺伝情報を調べて人工的にmRNAを複製し、微細な脂質ナノ粒子に包んで接種するもの。

人の細胞内にmRNAが取り込まれると、新型コロナのたんぱく質がつくられ、免疫ができます。

mRNAワクチンは有効率90%以上。

ファイザーとモデルなのmRNAワクチンは、臨床試験で有効率90%以上という優れた成績がみられました。

これは、「90%以上の人には有効で、10%の人に効かない」もしくは「接種した人の90%はかからないが、10%の人にはかかる」という意味ではありません。

ワクチンの臨床試験では、接種群(ワクチンを接種するグループ)と非接種群(偽薬、ワクチン成分を含まない無害のものを接種するグループ)に分けて有効性や安全性を検証します。

その結果、「非接種群の発症率よりも接種群の発症率の方が90%少なかった」というのが、「有効率90%」という意味です。

すなわち発症リスクを10分の1に抑える効果があるということです。

ちなみに、インフルエンザワクチンの有効率は52.9%(2015/16シーズン)に留まるといいますから、それと比べると、かなり優秀なデータだといえそうです。

■詳しくは、「日本感染症学会ワクチン委員会「COVID-19ワクチンに関する提言」(第1版)へ。 」へ

閉じる

NEWS

その他の記事はこちら

リンクト通信
アーカイブ

その他のアーカイブはこちら

今週の
サポーター情報

REPORT

その他の記事はこちら

Special Thanks

画像提供:PIXTA

中日新聞リンクト編集部からのお願い

皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!
各病院への診療に関する質問・相談等はこちらではお答えできませんのでご了承ください)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。