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病院・クリニックからのトピックス
岡崎市民病院

【チーム医療を知ろう】摂食嚥下栄養サポートチーム

岡崎市民病院のTeam

2020年12月29日|1,070 VIEW

多職種が一丸となり、安全に食べ・飲み込めるよう、適切な栄養状態が保てるよう、総合的に支援します。

「嚥下・栄養・口腔」という3つの専門チームが、役割を分担し、連携して活動。


病気を治し、体を維持する上でも、生きる楽しみを感じる意味でも「口から食べて、栄養を摂取する」ことはとても大切です。しかし、高齢や病気になると、筋力低下や機能障害の影響で「食べること・飲み込むこと」がうまくできなくなり、誤嚥(ごえん)を繰り返したり、食欲自体が低下したりすることがあります。
当院の「摂食嚥下栄養サポートチーム」は、そうした患者さんの「食べる(摂食)・飲み込む(嚥下)」をサポートし、栄養状態を管理する専門部署です。当チームは、飲み込みの状態の評価・改善などを行う「嚥下チーム」と、食事などを工夫し栄養状態の改善をめざす「栄養チーム」、口腔内の環境を整える「口腔チーム」の3チームで構成されており、お互いに連携しながら、総合的な支援を行っています。

さまざまな職種が協働し、飲み込みや栄養に対する、多角的な支援を実施。


当チームの支援は、病棟看護師による入院時のスクリーニングから始まります。このスクリーニングはすべての入院患者さんが対象で「飲み込み、栄養、口の問題」という3つの観点から評価を行い、低栄養や誤嚥などの課題がある方を洗い出すというものです。その結果、支援が必要と判断された患者さんに対しては、専門チームが介入。定期回診やカンファレンスを行いながら、嚥下機能の検査、食事や姿勢の調整、リハビリテーションなど、さまざまな角度からサポートしていくのです。
もちろんこうした支援は、一職種だけで実現できません。当チームには、医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、リハビリ職、歯科衛生士などの専門職が所属し、専門性を活かしながら、協働して支援を行っています。

Staff’s message

摂食嚥下障害看護認定看護師
西嶋久美子 (左)
管理栄養士
鶴田 恵 (右)

 

 今後も支援機能を高めていきます。皆さんも予防を心がけましょう。

摂食・嚥下や栄養状態に問題がある患者さんに対しては、何か1つを改善すればよいというものではなく、食事内容や、姿勢、筋力、口腔環境など、さまざまな課題に対し、総合的にアプローチする必要があります。当院が「嚥下・栄養・口腔」という3つのチームを集約したのは、まさにこうした患者さんに対し、多科、多職種が一丸となってサポートできる体制を整備するためです。
当チームではこれからも、入院中のサポートはもちろん、さらに入院前・退院後を意識した支援を行い、地域に向けた啓発活動などにも力を入れていきたいと思います。最近では、低栄養の高齢者も増えています。皆さんも加齢のためと片づけず、普段から栄養摂取や運動、口腔ケアに力を入れていただければと思います。

 

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