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新型コロナ、「変異種」ではなく「変異株」が正解。
最近、メディアで「新型コロナウイルスの変異“種”」という言葉をよく見聞きするようになりました。
しかし、学術的な観点からすると、「変異種」という言い方は間違っているそうです。
「変異株」は新しい性質を持った子孫のこと。
突然変異は、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が一部変化する現象です。
この過程で生まれた、新しい性質を持った子孫のことを変異“株”と呼びます。
変異株は、変化した遺伝情報の影響を受けた一部の性質が変化していますが、もともとの生物の種類は変化していません。
「変異種」は全く違う新しいウイルスのこと。
変異株に対し、変異種とは、近縁の生物種の間で多くの遺伝子の交換(組み換え)が起きて生まれた、新しい生物種のこと。
この場合、新型のウイルスが誕生することになるので、新しいウイルスの名前が与えられます。
今回、世界的に問題視されているのは、新型コロナウイルスの変異株です。
「誤った知識は、些細なものであってもしばしば誤解を生じ、差別や偏見につながっていくものもあります。
ましてや科学的専門用語については、たとえ1文字の違いであっても、大きく意味がことなることがあり、より一層の注意が必要です」と、日本感染症学会は注意を呼びかけています。
新型コロナウイルスはまだわからないことがいっぱいあります。
正確に理解するために、言葉遣いにも注意を払っていきたいですね。
■詳しくは、日本感染症学会「【重要】変異「種」の誤用について(報道機関 各位) (2021年1月27日)」へ
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