西尾市民病院〈発〉

【病気のおはなし】大動脈弁狭窄症

西尾市民病院のCure

2020.09.30119 views

大動脈弁狭窄症は心臓弁膜症の一つ。大動脈弁の開きが悪くなり血液が流れにくくなる病気です。

01 高齢者に多い大動脈弁狭窄症。

心臓には左右の心室と左右の心房という四つの部屋があり、全身に血液を送る仕事をしています。左心室から押し出された血液は、大動脈を通って全身の内臓へ運ばれます。大動脈弁狭窄症とは、その左心室と大動脈の間にある扉(大動脈弁)が加齢などにより石灰化して硬くなり、弁が開きにくくなる病気です。弁の開き具合が悪くなることで、心臓から大動脈に血液が流れ出にくくなります。
最初のうちは自覚症状がありませんが、血液の通り道が狭くなり、心臓に負担がかかることから、しだいに動悸、息切れ、胸痛などの症状が現れてきます。

02 最先端のカテーテル治療TAVI(タビ)とは。

大動脈弁狭窄症に対する第一の治療法は、硬くなった弁を人工弁に取り替える大動脈弁置換術です。これは安全で確実な手術ですが、人工心肺装置を利用するため、体への負担が懸念される高齢者などには適応できません。そうした人を対象にした最新の治療法が、TAVI(タビ:経カテーテル大動脈弁植え込み術)。折りたたまれた人工弁を装着したカテーテルを大動脈弁まで運び、人工弁を留置する治療法です。
TAVIは、脳血管X線撮影装置が設置された特別な手術室(ハイブリッド手術室)で、循環器内科医と心臓血管外科医が一緒に治療を行います。西三河南部西医療圏では安城更生病院がTAVIを導入しており、当院は緊密な連携を取って、患者さんを紹介しています。

Message

循環器内科
子安正純
安城更生病院と連携して治療を行い、その後の療養まで継続して支えます。

私は当院に赴任する前、安城更生病院でTAVIの治療を担当し、現在も同院に出張してTAVIの治療や後輩の指導にあたっています。
そのため今後は、当院で大動脈弁狭窄症と診断し、TAVIの適応がふさわしいと判断した場合、主治医である私が治療を担当。安城更生病院のハイブリッド手術室で、同院のハートチームと協力しながら、治療を行います。退院した後は再び、当院に通っていただき、再発予防のための薬物療法を続けていきます。治療からその後の療養までを一貫して担当する体制により、より安心して任せていただけると思います。

 

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    西尾市民病院
    西尾市民病院は、6市で構成される西三河南部西医療圏の最南部に位置する西尾市の中核病院です。二次救急病院として年間約4000件の救急搬送患者を受け入れています。急性期病棟と地域包括ケア病棟を有し、集中的な医学的管理が必要な急性期治療を担うとともに、急性期後すぐには在宅や施設へ移行することが困難な患者さんの在宅復帰を支援しています。

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