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世界的に広がる「サル痘」はどんなウイルス?重症度は?
新型コロナウイルス感染症が落ち着きを見せる一方、
今度は「サル痘ウイルス」のニュースが届いています。
このサル痘とは、どんなウイルスなのでしょう。
サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患。
サル痘は、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生している感染症です。
1958年、最初にこのウイルスが発見されたのがサルだったことから、この名前で呼ばれるようになりました。
さらに、サルだけでなく、リスやネズミなどのげっ歯類がこのウイルスを持っていて、これらの動物にかまれたりすると、ヒトにも感染すると考えられています。
症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2〜4週間で自然に回復します。
世界各国でサル痘ウイルスが確認。
世界保健機構(WHO)によると、2022年5月13日から6月2日の間に、世界の27のサル痘非流行国から780のサル痘検査確定症例が報告されています。
症例の多くはヨーロッパや北アメリカで発生しており、これまでサル痘の流行が報告されてきたアフリカ大陸の国々への渡航歴のない患者が相次いで報告されています。
サル痘の感染力や致死率は?
サル痘の感染力は新型コロナウイルスのオミクロン株よりはるかに弱く、「1人の感染者から平均何人がウイルスに感染するか」という実行再生産数は1〜2人程度。
また、致死率も1%と低いことがわかっています。
これまでのところ、重症になった患者は確認されておらず、欧米ではすでに2種類のワクチンが利用可能で、このワクチンをウイルスに曝露後4日以内に使用すれば、感染を防ぐこともできるといいます。
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「サル痘ウイルスが世界的な感染拡大」と聞くと、また新しいパンデミックの始まりではないか、と恐れてしまいます。
しかし、サル痘に関しては、いたずらに恐怖心を感じる必要はなさそうです。
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