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新型コロナで注目される症状「脳の霧」とは。
連日、若い人を中心に、新型コロナウイルスの感染者が数多く報告されています。少し前まで、若い人が感染しても軽症で済む、と考えられていました。
しかし、それでは済まない厄介な症状も報告されています。
全身に現れる新型コロナの症状。
NHKが、世界中の新型コロナウイルスに関係する論文およそ20万本を、AI(人工知能)を使って分析しました。
その結果、新型コロナウイルスの感染で100種類以上の症状が報告されていることがわかったということです。
たとえば、下痢、不整脈、目の充血、脳卒中、幻覚など、報告されている症状は呼吸器だけでなく、全身に至ります。
頭に霧がかかったような症状「脳の霧」。
さまざまな症状のなかで研究者が注目するのが、「脳の霧(ブレインフォグ)」と言われるもの。
頭に霧がかかったように記憶力や集中力が低下し、めまい、頭痛、倦怠感などに苦しめられます。
どうしてこんな症状が現れるのでしょう。
新型コロナは、細胞の表面にある「ACE2(エース・ツー)」と呼ばれる小さな突起にくっつくことで、細胞に侵入して感染します。
その「ACE2」が脳の細胞にあることから、ウイルスが侵入し、記憶力や感情などを司る脳の中心部に炎症を起こしたからだと考えられています。
さらに、この「ACE2」は全身に存在することがわかっています。
普通の風邪やインフルエンザとは大きく異なる、新型コロナ。
気を緩めることなく、日々の感染予防に努めていくことが重要です。
■詳しくは、NHK特設サイト「普通の“かぜ”とは大違い 新型コロナの真の脅威(2020年11月8日)」へ
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