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早期胃がんは内視鏡で治療。

基本的にがん細胞の転移が見られない早期胃がんに対しては、内視鏡治療が行われます。

これは、直径5〜10mm程度の細い管を口から入れ、病変を取り除く治療法。

胃の粘膜のみを切除する内視鏡的粘膜切除術（ＥＭＲ）と、粘膜下層まで高周波レーザーで切開・剥離する内視鏡的粘膜下層剥離術（ＥＳＤ）があります。

どちらもお腹を切らずに治療できるので身体への負担が少なく、早い回復が期待できます。

身体に負担の少ない腹腔鏡手術も。

内視鏡下手術の適応から外れる早期胃がんに対しては、腹腔鏡を用いた手術が行われます。

これは、腹部に5〜12mm程度の小さな切開（穴）を数カ所あけて、内視鏡や手術道具を挿入して行う手術です。

小さな傷で手術を行えるので痛みを少なく抑えられます。

また、がん細胞が周囲のリンパ節に転移している場合などは、外科手術になります。

多くの場合、病変は胃の出口に近い部位にできやすいので、胃の2/3以上の範囲と周囲のリンパ節を取り除く手術が行われます。

手術できない場合などに行う化学療法。

手術ができない場合やがんが再発した場合、あるいは、手術後の再発予防のために抗がん剤が使用されます。

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬も合わせ、より効果の高い薬の組み合わせが選択されます。

このように胃がんの治療法には多様な種類があり、病院内のさまざまな専門医が連携して治療にあたります。

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