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食中毒を引き起こすノロウイルスとは？

ノロウイルスは、手指や食品などを介して感染し、人の腸管で増殖するウイルス。

食中毒の年間患者数の約半分はノロウイルスによるもので、そのうち約７割は１１～２月に発生しています。

主な感染経路は、ウイルスに汚染されている食品（牡蠣など）を摂取することで感染する「経口感染」と、感染者の嘔吐物や便などに接触し、ウイルスが付着した手で口に触れることで感染する「接触感染」があります。

子どもや高齢者の脱水症に要注意。

ノロウイルスの潜伏期間は１～２日。

主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛など。一般的には２～３日で回復し、経過は比較的良好です。

ただし、ノロウイルスの感染力は強く、症状が治まっても１～２週間、まれに１カ月にわたり便中にウイルスを排出し続けるため、接触によって２次感染が広がり、集団感染が起こるケースもあります。

注意したいのは、幼い子どもや抵抗力の衰えた高齢者の感染。

脱水症状や体力の消耗により重篤化するため、症状があれば、早めに医療機関を受診することが大切です。