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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

緊急事態宣言解除の後の過ごし方

新型コロナウイルス

2020年6月2日|685 VIEW

緊急事態宣言解除されてもすぐにもとには戻れない

緊急事態宣言が解除になってもすべてがもとに戻るわけではありません。個人が感染予防の意識を持って、引き続き3つの密を避けるために注意が必要があります。

①仕事

会社に出向いて仕事をする従来の方法と、テレワークを組み合わせた勤務がしばらく続くことが考えられます。
時差出勤やグループに分けて交代に出勤することも増えるでしょう。

3つの密を避ける意味では、まだ会社にたくさんの人が集まることは避けたい時期です。

②娯楽

飲食店やテーマパーク、動物園など開く施設もありますが、時間の短縮や入場制限が行われることが考えられます。持ち帰りやデリバリーも引き続き行われ、店内で3つの密を避ける工夫がなされていくと考えられます。

バーやナイトクラブ、ライブハウスなどでも営業再開する地域もでてきますが、3つの密には十分注意して行動しましょう。

③医療

重症患者の受け入れやその準備をしている病院は、体制を崩さず機能します。病院の中では、新型コロナウイルスに感染している患者の治療に全力を注いでいます。
しかし、日本全国で集中治療室のベッドや呼吸器の数が十分であるとは言い難い状況です。

病院では、新型コロナウイルスに感染している人以外の患者の治療も行っていることから、今後も通常の医療が受けられるように、私達は感染を防がなければなりません。そうしないと設備や人員が足りずに、従来なら治療可能な人が治療を受けられなくなってしまいます。

新型コロナウイルス以外で受診すべき病気であっても自粛している方もおみえでしょう。その場合は然るべき病院を受診しましょう。

受診すべき病気については、こちらの記事をご覧ください。

コロナ禍の最中でも受診すべき、ほかの病気シリーズ

第1回 :胸の痛み(心筋梗塞)

第2回 :息切れ・むくみ(心不全)

第3回 :(頭痛・吐き気など)熱中症

第4回 :(ドキドキする・息切れなど)不整脈

 

④県をまたいでの移動

緊急事態宣言が解除になった県同士でも、積極的な行き来は奨励されません。6月19日以降、全国を対象に県をまたぐ移動の自粛が解除となる方針ですが、やはり3つの密は避けるように心がけましょう。

 

⑤国内・海外旅行

国内観光は、徐々にできるようになる予定です。2020年5月27日現在では、積極的な海外への渡航は奨励されません。どうしても移動する必要がある場合、渡航国の状況を確認しておきましょう。

 

具体的な過ごし方

緊急事態宣言解除後の具体的な過ごし方は、これまでと大きくは変わりません。

①手洗い・消毒・マスク

緊急事態宣言が解除になっても全く安心なわけではありません。トイレのノブや電車のつり革・手すり、タッチパネルなど不特定多数の人が触れる場所には注意が必要です。手洗いや消毒をこまめに行い、マスクを着用しましょう。

 

②積極的な外出はしない

特に電車バスなどの混み合うと3つの密が避けられない交通手段は時間帯を考慮し、外出場所も慎重に選びましょう。

 

③3つの密を避けるようにする

●2メートルの距離を置く

●飲食店では対面して座る、他の家族やグループとの相席を避ける

●大人数でスーパーなどに行かない。

 

3つの密を避けて気分転換するなら

3つの密を避けながら、どのように気分転換をしたり活動を再開したりしていけばいいかそのヒントをお話します。

室内の施設にはできるだけ行かないようにして、動物園や公園などの屋外施設の利用から始めると良いでしょう。屋内施設でも人との距離を保てるように、入場制限をしているところもあります。

① 屋外施設を利用する
② 近くの広場など許可されている場所でのピクニック
③ 自転車などで近場を散策する
④ オンライン飲み会や交流を継続する
⑤ 気分が優れない場合はオンラインや電話での相談や診療を受ける
⑥ 動画配信サービスを楽しむ
⑦ 好きな食べ物を買ったりネットで注文してリラックスタイムを満喫する。

 

今後、段階的に自粛が緩和されていく予定です。最新情報は厚生労働省や首相官邸のホームページで確認できます。窮屈な状況が続きますが、みんなで協力し合いましょう。

 

■出典
1. 厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
2. 首相官邸 政策会議 「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」令和2年3月28日(令和2年5月25日変更)

画像提供:PIXTA

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