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今朝のちょっと深読み/新型コロナで心筋炎に!?
新型コロナウイルスに感染しても、大半の人は無症状や軽症ですみます。だから、「安心していい」という意見もあります。
しかし、無症状や軽症であっても、後遺症が残るという報告が海外から届いています。
ドイツからの報告「60%の人が心筋炎」。
山中伸弥先生が、新型コロナウイルスと心臓に関する3つの論文をホームページで紹介されています。その一つを共有したいと思います。
〈ドイツからの報告〉
●新型コロナウイルスに感染して2〜3カ月経過した100名に対し、心臓のMRI検査を実施。
●平均年齢は49歳(45〜53歳)。
●感染が確定してからMRI検査までの期間は、平均71日(64〜92日)。
●67名は自宅で療養。33名は入院して治療を受けた。
●MRIの結果
78名に、心臓MRIで画像上の異常が認められた。
60名に、心筋の炎症が続いていることが判明した。
この報告では、感染時の症状の重さにかかわらず、多くの感染経験者で心臓への影響が続く可能性が示唆されています。
心筋炎は、どんな病気?
では、心筋炎はどんな病気でしょう。
これは、心臓の筋肉組織(心筋)に炎症が起きる病気で、主な原因はウイルス感染です。心筋炎の症状は、発熱、動悸、呼吸困難、胸痛、全身の倦怠感などさまざまあります。
また、心筋炎から、心臓の機能が低下する「心不全」になったり、「不整脈」が起きたりすることがあり、決して軽視することはできません。
●論文については、「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信:新型コロナウイルスの心臓への影響(8月4日)」へ。
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