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劇症型溶連菌感染症になりやすい人、感染経路と対策とは?
前回は、劇症型溶連菌感染症がどんな病気かを説明しました。
今回は、「劇症型溶連菌になりやすい人」や「感染経路と対策」について解説します。
高齢者、基礎疾患のある人、妊婦がなりやすい
特別な基礎疾患を持たない人でも発症することがありますが、特に以下の人々がリスクが高いとされています
・高齢者
免疫力が低下しやすく、感染症にかかりやすくなります。
・糖尿病など基礎疾患のある人
免疫系が弱く、感染症に対する抵抗力が低くなります。
・妊婦
免疫力が低下しやすく、感染症に対する防御が弱まるため、特に注意が必要です。
妊婦が劇症型溶連菌に感染すると、急速に進行するリスクがあるため、特別な注意が求められます。日本産婦人科医会も妊産婦の劇症型溶連菌感染症による死亡例が増加しているとして、注意を呼びかけています。
傷口からの感染と飛沫感染に要注意
感染者の約半数は感染経路が不明とされていますが、この病気については以下のような感染経路が確認されています。
・皮膚の小さな傷から
靴ずれや水虫、手術の縫合部位、床ずれなどの本人も気づかないほどの小さな皮膚の傷から菌が侵入します。
・飛沫感染
感染者のくしゃみや咳などから飛沫を介して感染することがあります。
傷の管理と感染対策の徹底がポイント
・傷を清潔に保つ
小さな傷でも放置せず、清潔に保つことが重要です。特に靴ずれや水虫など、日常的に起こりやすい傷にも注意しましょう。
・手洗いの徹底
こまめに手を洗って、菌の侵入を防ぎましょう。
・感染者との接触を避ける
感染が疑われる場合、感染者との接触を避けるようにしましょう。
・早期受診
手足の膨張や痛み、発熱などの感染の兆候が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
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特に妊婦や基礎疾患のある人は、より慎重に感染対策を行い、異変を感じたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
※参考サイト
■NHK「危険な感染症「劇症型溶連菌」 命を守るためには?」
■名古屋市「1類から5類感染症(全数把握)の発生状況」
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