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点数によって決められる診療報酬。
私たちが病気や怪我で病院やクリニックを受診すると、診察や治療、薬の処方など、さまざまな医療行為を受けますが、その一つひとつに点数が設定されています。
これらの点数を「1点=10円」として合計して診療報酬が計算されます。
例えば、病院での初診の際、診療報酬は288点です。点数1点を10円とすると、初診料は2,880円になります。
ただし、日本では国民皆保険制度があるため、全額支払うことはありません。患者さんは通常、診療費の30%を自己負担し、残りの70%は保険がカバーします。
診療報酬は医療機関を運営していくために使われる。
通常の企業が企業活動を行う場合に人件費や経費などのコストがかかるように、医療機関を運営し、適切な医療を提供して行くためにはコストがかかります。
最も大きなコストは人件費ですが、医療機関には医師、看護師、理学療法士などのリハビリ専門職、薬剤師、栄養士といった、専門知識をもった医療スタッフがたくさん働いています。
人件費以外では、医薬品や医療材料の購入、医療機器・機材の購入、施設維持・管理費用などが診療報酬の主な使い道です。
2024年はトリプル改定の年。
診療報酬は医療分野の報酬体系ですが、介護や障害福祉の分野でも同様の報酬体系があります。
これらは、医療の進歩や社会の変化、経済状況などを踏まえ、定期的に見直しがされますが、2024年は3つの分野の報酬体系が一斉に見直される「トリプル改定」の年です。
6年に一度のトリプル改定は、医療、介護、障害福祉の各制度が互いに調整されるため注目されています。
トリプル改定については、医療行為を受ける皆さんにどんな影響があるか、改めてレポートしますね。
※参考サイト
■日本医師会「なるほど!診療報酬」
■日経メディカル「今さら聞けない診療報酬制度のキホン」
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