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今朝のLINKED通信

covid

気になる子どもの花粉症、大人との違いとは。

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花粉症のピークとなるこの時期。
くしゃみや鼻づまり、鼻水などで日常生活が困難になることも多いですよね。
近年は子どもの花粉症も増加傾向にあるため注意が必要です。

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花粉症の有病率は増加傾向。

花粉症は約10年ごとに10ポイントずつ有病率が増加しており、2019年には花粉症の有病率は42.5%と報告されました。

これは、環境変化、都市化、生活様式の変化、さらには気候変動が関与している可能性が指摘されています。

花粉の量自体が増えているだけでなく、人々が花粉にさらされる機会が増えていることも、有病率の増加の一因と考えられます。

気をつけたいのが子どもの花粉症。

子どもでは、特にスギ花粉症の発生率が年々上昇しています。

年齢層によって見ると、5歳から9歳で約30.1%、10歳から19歳で約49.5%がスギ花粉症を発症しており、これは大人の発症率とほぼ同等です。

興味深いことに、大人と子どもで花粉症の症状が異なることが指摘されています。

子どもの花粉症は鼻と目に注意。

大人の花粉症の症状はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが挙げられますが、子どもに多くみられるのはくしゃみよりも鼻づまり。

成長過程にある子どもは大人よりも鼻が小さいため鼻づまりが起きやすいこと、そして鼻づまりによって花粉が鼻に入りにくくなり、くしゃみが引き起こされにくいためと考えられています。

また、大人の花粉症では鼻水が水のようにサラサラしているのに対し、子どもは少し粘り気のある鼻水が特徴的です。

目の充血や目の周りの腫れなども多くみられます。

親や保護者がよく見て対処してあげることがポイント。

子どもは自分の感じている症状をうまく伝えられないことが多いため、親や保護者が観察をして対処してあげることが重要です。

例えば鼻づまりで鼻呼吸が難しくなっている場合、口呼吸に切り替える傾向があります。そのため、子どもが口を開けて呼吸しているかどうかを観察することで、鼻づまりの兆候を見つけることができる重要なポイントになります。

また、目がかゆい場合は、頻繁に目をこする行動を起こすので、気づいたら早めに受診しましょう。

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大人だけではなく子どもにも多い花粉症。親や保護者が子どもの行動や症状を注意深く観察し、適切に対処することが重要です。

子どもが快適に過ごせるよう、花粉症のシーズンは家族みんなで見守りましょう。

※参考サイト
■環境省「花粉症対策
■協和キリン「花粉症ナビ」「花粉症ナビKIDS

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