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今朝のLINKED通信

covid

体を守る免疫力、冬に低下するその理由とは。

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インフルエンザが猛威をふるう今年の冬。
免疫力が高ければウイルスが侵入しにくく、侵入しても感染しにくいですが、
一方で冬に免疫力は低下しやすいとも言われています。
その理由はなんでしょうか。

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免疫とは、体を守るための防御システム

免疫には、自然免疫と獲得免疫の主に二つの種類があります。

●自然免疫
生まれながらに持っている免疫で、ウイルスや細菌などが体内に入るとすぐに反応します。唾液、耳あか、皮膚、粘膜などにも含まれています。

●獲得免疫
体が以前に接触した侵入者(抗原)を記憶し、再びその抗原が侵入した場合に迅速に反応します。

70%の免疫細胞は腸に

腸は一般的に「食べ物を消化・吸収する器官」として知られていますが、実はそれ以上の重要な役割を果たしています。

腸は外界からの物質が最も多く体内に入る器官の一つであり、食べ物だけではなくウイルスや病原菌など、体に害を及ぼす可能性のある微生物も含まれています。

このため、腸の壁には病原体などから体を守る免疫細胞が豊富に存在しており、免疫細胞の約70%が腸に集中しています。

その中でも重要なのが小腸で、免疫細胞のうち約50%が小腸に集まっていると言われています。

体温が下がると免疫力が低下

では、なぜ冬に要注意なのでしょうか。
免疫機能は健康的な人の平熱(36度~37度)で正常に働きますが、逆に体温が1度下がると免疫力が30%下がるとも言われています。

そのため、冬の寒さで体が冷えて体温が下がりやすくなり、免疫機能に重要な役割を果たす腸の活動を弱める可能性があります。

また空気が乾燥しやすい冬は、鼻や喉の粘膜も乾燥してしまい、自然免疫も低下します。この状態は「低温乾燥」と呼ばれ、ウイルスが活性化しやすい環境であるため、免疫力が一層低下します。

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体を守ってくれる免疫機能。

寒さで冬に低下しやすいですが、生活習慣を見直すことで免疫力を高めることができます。
次回は免疫力を高めるための方法を解説します。

※参考サイト
■健康長寿ネット「免疫力を高める食事とは
■大正製薬「免疫とは?どうして免疫と腸が関係するの?
■京浜保健衛生協会「41.免疫力アップで冬の感染症に負けない!

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画像提供:PIXTA

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