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今朝のLINKED通信

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全身にも影響する声の老化ー口から始まる健康管理②ー 

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喉の役割は大きく3つ。
呼吸、飲食物を飲み下す嚥下(えんげ)、そして発声です。
今回はその中でも発声に関わる声帯の老化について解説します。

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加齢とともに、女性の声は低くなり、男性の声は高くなる

声帯とは喉の奥の気管の出入り口にある筋肉のこと。左右2本のひだ状になっています。

声は、この声帯が空気を吐き出すときに振動することによって生み出されます。しかし、加齢により声帯が衰えると、息が詰まった弱々しい声になることがあります。

また、女性の声は女性ホルモンの変化によって閉経後に低くなりますが、男性の声は声帯の筋肉が萎縮することによって高くなる可能性があります。

声帯の老化の影響は全身にも

声帯がしっかり閉じないと、体の力を充分発揮することが難しくなり転倒リスクが高まります。

日常生活でつまずいて踏みとどまろうとすると、私たちは無意識のうちに声帯を閉じ、上半身を安定させるために肺を膨らませます。この時に声帯がきちんと閉まらないと空気が漏れてしまい、効率よく力を発揮することができません。

さらに、声帯は気管の上部にあるため、隙間があると食べ物や唾液が気管に入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性が高まります。

最大の原因は、会話をしなくなること

ライフスタイルが変化し自宅にいることが多くなったり、コロナ禍やインフルエンザ予防でマスクの着用が増えたときには要注意です。マスクをしていても、口を大きく開け、口角を上げて話すことが大切です。

声帯の老化を予防するために

●会話を増やす
メールやSNSだけではなく、電話やテレビ電話を使用し、会話の機会を増やしましょう。

●腹式発声をする
歌ったり、声に出して読んだりして横隔膜で話す練習をすると、自然に声帯が強化されます。英会話も腹式発声なので効果的です。

●背筋を伸ばす
正しい姿勢を維持して肺と声帯の位置を保ちましょう。

●喉の乾燥予防
空気が乾燥しているときはマスクや加湿器を使用したり、のど飴をなめましょう。

●生活習慣の見直し
バランスのとれた食事をとり、カフェインやアルコールは控えめに。ストレスや睡眠不足、喫煙も声帯の老化に影響する可能性があります。

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このように声帯の老化を見過ごすと、全身にも影響がでてくる可能性があります。

早めに予防を始めることで、生き生きとした生活を送る手助けになります。

※参考サイト
■Yomeishu「声帯の老化を防ぐ方法とは? 簡単トレーニングで声帯を鍛えよう!
■日本経済新聞「かすれ声は老化のサイン 踏ん張りきかず転倒原因にも

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