中日新聞 地域医療ソーシャルNEWS
  • Facebook
  • Twitter
  • Line

毎日発信 今朝のLINKED通信

今の疾病に関する気になる情報を毎日発信しています。
今の季節だから流行る病気や対策など、いち早く知って予防しましょう。

今朝のLINKED通信

covid

認知症とアルツハイマー病、早期発見の重要性

このエントリーをはてなブックマークに追加

アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の使用が厚生労働省の専門家部会で認められ、早ければ年内にも使用が始まる見通しです。
2025年には、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。
もう一度、認知症及びアルツハイマー病について知っておきましょう。

続きを読む閉じる

アルツハイマー病は認知症の原因の一つ。

認知症とは、病名そのものではなく、人の認識、記憶、判断などの能力が低下し、日常の生活に影響を与える状態を指す言葉です。

この状態を引き起こす原因の一つがアルツハイマー病。

現在日本でみられる認知症患者の6割以上がアルツハイマー病だと言われています。

アルツハイマー病の進行には個人差がありますが、まず記憶に関する症状が見られ、次第に人や場所、時間の認識が難しくなります。

老化による物忘れとは異なり、日常生活に大きな影響が。

老化による自然な物忘れは日常生活に大きな支障をきたすものではありませんが、認知症では体験や行動そのものが記憶から消失することがあり、日常生活に大きな影響を及ぼすことが特徴です。

たとえば、認知症の場合は「昼食を食べた」という体験自体が記憶から抜け落ちて、症状が進むにつれて「まだ食べていない」「食べさせてくれない」などと言い張るようになります。

早期発見と対策が重要。

アルツハイマー病は、ある日突然発症するわけではなく、徐々に脳が変化し進行する病気です。

そのため、症状が明確になる前の「軽度認知障害」がみられる段階において、早めに発見し対策をとることで進行を遅らせる可能性が高いと言われています。
「軽度認知障害」とは日常生活に支障はないものの、物忘れが目立ってきた状態です。

早期発見のためには、認知症のチェックリストを活用するとともに、なにかおかしいと思ったら、医療機関を受診するようにしましょう。

■認知症のチェックリスト「愛知県『頭の健康をチェックしてみましょう』

また、糖尿病や高血圧などの「生活習慣病の危険因子」を取り除くことも認知症を予防する可能性があります。バランスのとれた食事や適度な運動で、認知症のリスクを減らしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
認知症の原因であるアルツハイマー病は、早期段階において発見し必要な対策をとることが重要です。
ご自身やご家族でセルフチェックを行い、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

次回は、アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について解説します。

※参考サイト
■認知症フォーラム.com「認知症の基礎知識
■大樹生命「認知症の予防・早期発見・治療

●中日新聞LINKED<読者>倶楽部、会員募集中!●

当倶楽部のLINE公式アカウントにご登録いただくと、医療や健康に関する各種情報や、専門医や医療スタッフによるWEBセミナーの情報をお届けします。『お友だち登録はこちら』からお申し込みください!

閉じる

医療現場の「今」を知ろう

その他の記事はこちら

画像提供:PIXTA

中日新聞リンクト編集部からのお願い

皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!
各病院への診療に関する質問・相談等はこちらではお答えできませんのでご了承ください)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です