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今朝のLINKED通信

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高齢者に多い四大骨折に要注意。

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50代以上の男性では5人に1人、女性は3人に1人が骨折をしているといわれていますが、
高齢者が骨折しやすい四大骨折といわれるものがあります。
実は高齢者にとって骨折は命に関わる可能性もあり注意が必要です。

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肩、手首、足のつけ根、背中の骨折に要注意。

肩(上腕骨近位端骨折)
左右のどちらかに肩から転倒したり、手をついたりしたときに起こりやすい骨折です。

手首(橈骨遠位端骨折)
肘から手首にかけてある骨が、手をついた衝撃で骨折にいたります。

足のつけ根(大腿骨)
外側と内側の2種類あり、尻もちをついたり、体をねじって倒れたときに骨折が起こります。

背中・腰(脊椎圧迫骨折)
尻もちをつくなど、上下方向からの力が加わったときに生じる骨折です。背中の骨折では、骨粗しょう症によりいつの間にか背骨が骨折してしまう場合もあります。

詳しくはこちら→【病気のおはなし】高齢者に多い骨折について

このように、重いものを持ち上げたり、尻もちをつくなどの軽い衝撃で骨が折れることを脆弱性骨折といいます。
なかでも、脊椎や大腿骨近位部(太ももの骨の付け根)の骨折が多いですが、近年、高齢者に多い脆弱性骨折の問題が深刻化しています。

どうして骨折するの?

高齢者が骨折しやすくなる原因は、大きく2つあります。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨密度や骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨が折れやすくなります。

筋力やバランス機能の低下
加齢によって下半身や体幹の筋力が低下し活動量が減ると、バランス機能や歩行能力が下がり、転倒しやすくなります。

どう予防すればいいの?

骨を強くするためにカルシウムとビタミンDを積極的に取り入れ、ウォーキングなどで日常的に体を動かしましょう。

転倒しないことを心がけ、自宅での生活環境を整えることも重要です。

東京消防庁によると、2015〜19年の5年間に救急搬送された65歳以上の高齢者は333,234人になりますが、そのうちの約8割が転倒が原因で救急搬送されました。

つまずかないように、部屋の中は整理整頓し、電源コードやカーペットは固定しましょう。

また、定期的に骨量測定を行い、腰や背中にすでに痛みを感じる人は早めにかかりつけ医に相談をしましょう。

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次回は、骨折が高齢者の健康と生活に甚大な影響を及ぼす「骨卒中」について解説します。

※参考サイト
■公益財団法人骨粗鬆症財団「骨粗鬆症とは
■朝日新聞Reライフ.net「65歳以上の日常生活での事故による救急搬送、8割が転倒 骨折は寿命を左右します
■健康長寿ネット「骨折

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画像提供:PIXTA

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