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病院・クリニックからのトピックス
医療法人 尚徳会

【私たちの得意領域】脳神経外科

ヨナハのCURE:診療科紹介

2021年2月16日|862 VIEW

 今回のテーマ  ロボットを用いた脳卒中後のリハビリ

ロボットの力を用いて身体機能の早期回復をめざします。

地域に先駆けてロボットを導入しています。

当院では平成30年7月、運動学習に基づく、より科学的なリハビリテーションを実施するために、上肢用と下肢用の2タイプのロボットを導入しました。「上肢用ロボット型運動訓練装置」は三重県初の導入、「歩行練習支援ロボット ウェルウォーク」は桑員地域初の導入です。
従来の理学療法では、セラピストの経験年数や体格、力の差などで、介助方法・誘導方法にばらつきが生じていました。ロボットリハビリは、そうした物理的な課題を解消するとともに、ロボットの力を借りることで患者さん自身が自分の身体を動かしている感覚を取り戻していただけます。

 

腕を伸ばしたり、歩く練習を行います。


上肢の訓練は、脳卒中や上肢の機能障害(肩関節と肘関節の動きの障害)に対して行います。17種類のアームの動きと、5種類の異なる介護度、負荷や速度などを組み合わせて、「衣服を着脱する」「洗髪をする」などの動作に必要になる「リーチ動作(腕を伸ばす動作)」の獲得をめざします。
歩行支援ロボットは、主に脳卒中の患者さんに対して使用します(可動域制限や内部障害などによっては適応除外となります)。座位保持や立位保持が難しい患者さんでも、ロボット脚や転倒防止用のベルトなどを装着することにより、歩行に必要な動作を獲得していただけます。さらに訓練中に歩行分析を行うことで、異常な動作や不足している動作をリアルタイムで修正していきます。

 

ドクターからのメッセージ

ヨナハ総合病院
今村暢希(脳神経外科)
ロボットリハビリが、早期退院を後押ししています。

ロボットによる訓練装置を取り入れてから、重症の脳卒中の患者さんにも積極的にロボットリハビリを行っています。たとえば、今までセラピストが二人がかりでサポートしていたような患者さんでも、歩行練習支援ロボットを用いれば、セラピスト1名で対応可能です。ロボットの力を得て、自分の足を使って歩く感覚を取り戻していただくことができます。
当院では、対象となる患者さんに平地での歩行訓練が開始される前後に歩行練習支援ロボットを使って訓練していただいていますが、多くの方が早く歩けるようになると感じています。その結果、入院期間も大幅に短くなり、患者さん、ご家族に喜んでいただいています。

 

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