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病院・クリニックからのトピックス
岡崎市民病院

【地域医療を学ぼう!】地域で取り組む高齢者の口腔ケア

賢く病院を利用するために

2020年12月30日|1,107 VIEW

口腔ケアは生活の質に直結する重要なケア。健康寿命の延伸をめざし、地域での活動が始まっています。

口の中だけでなく、全身の健康に影響を及ぼします。

口腔ケアは、狭い意味では「口の中を清潔にする」という意味で使われることもありますが、一般的には「歯の手入れ」や「咀嚼・嚥下のリハビリ」などを含む広い概念として用いられます。
高齢者が健康を維持し、自立した生活を続けていくためには、適切に口腔ケアを行うことが非常に大切です。食べる・飲み込むなどの口腔機能が低下したり、義歯や口の乾燥が原因で口腔内に細菌が繁殖したりすると、食事量が減って栄養状態が悪くなるだけでなく、誤嚥性肺炎をはじめとした感染症や、低栄養による運動機能・活動量の低下、認知症の進行など、全身の健康に悪影響を及ぼすことが指摘されています。

日常的な口腔ケアを実現するため、地域ごとに取り組みを進めています。

口腔ケアで大切なのは、専門職のサポートがある入院中だけでなく、自宅や施設でもしっかりとセルフケアを実践できることです。近年、こうした高齢者の口腔ケアを推進するため、全国のさまざまな地域で、医療機関や行政、大学などが共同の取り組みを進めており、その内容は口腔ケアの啓発・啓蒙から口腔機能向上プログラムの開発までさまざまです。

岡崎市民病院では?

行政や地域の医療職、職能団体とともに、口腔ケアの充実に努めています。

言語聴覚士
田積匡平(左)、長尾恭史(右)

当院では、岡崎市の事業の一環として、主に認知症の方を対象とした口腔ケアを、地域とともに行っています。その1つが施設に対する専門職の派遣です。当院と地域の医師会、歯科医師会、リハビリスタッフなどが協力して、人的資源が充分ではない介護施設に対し専門職を派遣。食事時の回診やアドバイスなどを行い、サポートしています。2つ目は「お口の衰え」の予防です。地域の言語聴覚士と共同で「岡崎モグザえもん体操」という口の体操を作り、行政の協力のもと「ごまんぞく体操(岡崎市の介護予防体操)」の参加者を中心に広めていっています。岡崎モグザえもん体操は、当院ホームページの摂食嚥下栄養サポートセンターページにも掲載されていますので、気になる方はぜひやってみてください。

岡崎モグザえもん体操はこちらをご覧ください。

 

 

 

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