中日新聞 地域医療ソーシャルNEWS
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
地域の中でのケアサイクルを支えよう
西尾市民病院〈発〉

【療養支援のおはなし】退院支援

西尾市民病院のCare

2020年12月21日|1,451 VIEW

退院後も、患者さんとご家族が安心して生活できるよう、専門職が連携して支援を行います。

01 退院が困難な患者さんを、入院段階から支援します。

退院支援とは、入院治療を終えた患者さんがスムーズに退院し、退院後もご自宅や施設などで安心して療養生活を継続できるよう、入院時(場合によっては入院前)から行う支援のことです。現在、多くの病院には退院支援を専門とする部署・部門が設置されており、「支援が必要な患者さんの洗い出し」、「退院支援計画の作成」、「患者さんやご家族の意思決定支援」、「退院に必要な制度や施設、サービスの紹介と調整」、「退院後に関わる院外スタッフとの情報共有」などを担当。身体的、経済的、社会的に退院困難な要因を抱える患者さんに対し、多職種が連携して支援を行っています。

02 患者さん一人ひとりに合った、支援を心がけています。


当院には、入退院支援と患者支援、医療福祉相談を包括的に担う部署として「患者支援室」が設置されており、そのなかで退院調整看護師3名と医療ソーシャルワーカー(社会福祉士資格保持者)4名が退院支援を担当しています。
退院支援を行う上では、何より「患者さんを知る」ことが大切です。患者さんは一人ひとり暮らし方や生き方、望みが異なります。私たちは、入院当初から丁寧なコミュニケーションと観察を続けることで、患者さんやご家族を取り巻く環境、患者さんの本当の思いをしっかりと理解し、それぞれのライフスタイルや希望に応じた支援を行えるよう常に心がけています。また、不安を抱える患者さんやご家族にできるだけ安心を与えられるよう、相手の立場に立った言葉がけや関わり方にも努めています。

Message

私たちが支援します
鈴木康代(医療ソーシャルワーカー/患者支援室)
どんな小さなことでも、気軽にご相談ください。

現在、新型コロナウイルスの影響で、退院支援はさまざまな課題に直面しています。面会制限で患者さんの回復ぶりが把握できず「退院できる状態なのか不安」というご家族も多いですし、地域スタッフとの連携も以前より気軽に行えなくなりました。
当院では、こうした状況でも皆さんができるだけ安心して退院できるよう「患者さんのリハビリ風景をリハビリ室の外からご家族に見てもらう」、「普段から病棟などでの様子を把握しておき、ご家族にお会いした際しっかり伝える」などの工夫を行い、地域のケアマネジャーさんの力も借りながら退院支援に取り組んでいます。私たちは、今後も、皆さんの退院と退院後の生活を全力で支援しますので、いつでも気軽に声をかけてください。

 

 

中日新聞リンクト編集部からのお願い

皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!
各病院への診療に関する質問・相談等はこちらではお答えできませんのでご了承ください)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。