西尾市民病院〈発〉

【こんな言葉知っていますか?】認知症サポートチーム

地域医療の豆知識

2020.10.05253 views

決して他人事ではない「認知症」。患者さんと家族を支える社会づくりがとても重要です。

超高齢社会の大きな問題の一つに、認知症を患う方の増加があります。5年後の2025年には、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症と見込まれ、今からその対策が重要課題となっています。
そのための取り組みは全国各地で行われていますが、西尾市でもいくつか実施されています。例えば、認知症の方を介護する家族の不安や、戸惑いを解消する介護者同士のための「認知症介護家族交流会」、認知症を理解し、認知症の方や家族を温かく支援する「認知症サポーター養成講座」、認知症の方や家族の方の息抜きの場、交流の場である西尾市認定「認知症カフェ」などがあります。
こうした活動に参加し、認知症の正しい知識を持つ方が増えることは、認知症患者さんの早期発見と早期治療に繋がります。何より大切なことは、認知症の方を特別視しないという社会づくり、さらには地域全体で認知症の方を見守り、家族を支える環境づくり。決して他人事とは考えず、社会全体で取り組んでいきたいものです。

西尾市民病院では

多職種で活動する認知症サポートチーム。一人ひとりの患者さんを見つめて。

認知症看護認定看護師
市川基子

当院では、認知症サポートチームを設置しています。チームは精神科医師をリーダーに、公認心理士、認知症看護認定看護師、社会福祉士、薬剤師、言語聴覚士、作業療法士の多職種で構成。認知症のある・なしにかかわらず、対象患者さんをチームでスクリーニング。病棟での課題を聞き、多職種でカンファレンスを行い、患者さん一人ひとりの対応策を考えていきます。
加えて、認知症の入院患者さん向けに、非薬物療法として院内デイケアを行っていましたが、コロナ禍では一旦中止。それに代わるものとして、認知症の方に一つの部屋に集まっていただき、見守りはもちろん、合唱する、簡単な体操をするなど、ユニットケアが行えないか、今はそのマニュアル作成を進めています。また、私自身は認知症の看護専門外来も担当し、主にご家族を中心に、ご相談をお受けしています。また、もう一人の認定看護師が、夜間ラウンドし認知症の患者さんのお話を聞き、記録に残すといった活動も行っています。いずれの活動も、認知症患者さんの本来の姿を見つけ出し、ご家族や次の施設の方にお伝えするため。患者さんが獲得できるはずの生活を、少しでも実現していただきたいです。
また、患者さんの元々の病気治療を進める病棟スタッフが、負担なく業務を進められるようサポートすることも意識しています。それはイコール、患者さんのより良い治療、早期退院に繋がり、患者さんには大きなメリットになります。

 

 

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    西尾市民病院
    西尾市民病院は、6市で構成される西三河南部西医療圏の最南部に位置する西尾市の中核病院です。二次救急病院として年間約4000件の救急搬送患者を受け入れています。急性期病棟と地域包括ケア病棟を有し、集中的な医学的管理が必要な急性期治療を担うとともに、急性期後すぐには在宅や施設へ移行することが困難な患者さんの在宅復帰を支援しています。

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