病院・クリニックからのトピックス

西尾市民病院〈発〉
【病気のおはなし】大動脈弁狭窄症
西尾市民病院のCure
2020年9月30日|1,064 VIEW
大動脈弁狭窄症は心臓弁膜症の一つ。大動脈弁の開きが悪くなり血液が流れにくくなる病気です。
01 高齢者に多い大動脈弁狭窄症。
心臓には左右の心室と左右の心房という四つの部屋があり、全身に血液を送る仕事をしています。左心室から押し出された血液は、大動脈を通って全身の内臓へ運ばれます。大動脈弁狭窄症とは、その左心室と大動脈の間にある扉(大動脈弁)が加齢などにより石灰化して硬くなり、弁が開きにくくなる病気です。弁の開き具合が悪くなることで、心臓から大動脈に血液が流れ出にくくなります。
最初のうちは自覚症状がありませんが、血液の通り道が狭くなり、心臓に負担がかかることから、しだいに動悸、息切れ、胸痛などの症状が現れてきます。
02 最先端のカテーテル治療TAVI(タビ)とは。

大動脈弁狭窄症に対する第一の治療法は、硬くなった弁を人工弁に取り替える大動脈弁置換術です。これは安全で確実な手術ですが、人工心肺装置を利用するため、体への負担が懸念される高齢者などには適応できません。そうした人を対象にした最新の治療法が、TAVI(タビ:経カテーテル大動脈弁植え込み術)。折りたたまれた人工弁を装着したカテーテルを大動脈弁まで運び、人工弁を留置する治療法です。
TAVIは、脳血管X線撮影装置が設置された特別な手術室(ハイブリッド手術室)で、循環器内科医と心臓血管外科医が一緒に治療を行います。西三河南部西医療圏では安城更生病院がTAVIを導入しており、当院は緊密な連携を取って、患者さんを紹介しています。
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