中日新聞 地域医療ソーシャルNEWS
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病院・クリニックからのトピックス
医療法人 尚徳会

〈レスパイト入院〉は在宅療養の強い味方です。

地域医療事情【北勢医療圏】

2020年11月2日|3,874 VIEW

患者さんを一時的に預かり、介護者の負担を軽減します。

患者さんが在宅で療養生活を送るには、ご家族など介護者の支援が不可欠です。しかし、介護者にとって、365日休まず介護を続けるというのはとても大変なこと。日々の介護に疲れてしまうこともありますし、冠婚葬祭への出席、出張や旅行、急な病気やけがなどの影響で、短期間介護ができなくなることもあります。そういった際、一時的に患者さんに入院していただき、介護者の負担を軽減するのが「レスパイト入院」です。在宅療養患者さんを短期間お預かりするという点では、ショートステイと似ていますが、ショートステイが介護保険のサービスであるのに対し、レスパイト入院は主に病院が受け入れ先となる医療保険のサービスです。そのため、「人工呼吸器を装着している」、「経管栄養を行っている」、「気管切開をしている」など、ショートステイでは受け入れの難しい「医療依存度の高い患者さん」を受け入れられるという特長があります。
地域包括ケアシステムの構築や在宅医療の充実に向けた制度改革が進むなか、近年、レスパイト入院に対応する病院は増加しています。一般的には、医療依存度の高い患者さんを対象に2週間程度受け入れるところが多いですが、対象患者さんや入院可能期間、入院中のサービスなどは病院によってさまざまです。まずはお近くの病院の受け入れ状況をしっかり確認し、賢くレスパイト入院を活用することが大切です。

地域とともに ヨナハでは

レスパイト入院に積極対応。在宅療養を支援しています。

在宅療養支援に力を入れている当院では、院内の地域包括ケア病棟や療養型病棟を活用しながら、積極的にレスパイト入院を受け入れています。対象となるのは、主に医学的管理が必要な在宅療養患者さんです。入院期間中は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、褥瘡の処置や喀痰吸引、経管栄養、酸素療法、リハビリテーションなど必要な医療を提供するので、医療依存度の高い患者さんでも安心してお預けいただけます。また、入院期間については、1回あたり1〜2週間程度が目安となりますが、各ご家庭の事情をお聞きしながら、ご相談の上で決定しています。
在宅療養患者さんの介護も、ある日1日のことであれば、それほど大きな負担にはならないかもしれません。しかし、それが毎日続き、終わりが見えないとなると話は別です。日々の蓄積で心も体も疲弊し、介護者側が体を壊すケースも多々あります。在宅療養患者さんを長く支えていくためには、介護者が、時には自分の時間を持ち、リフレッシュすることが大切です。「介護に疲れた」、「短期間介護ができない事情がある」という方はぜひ当院のレスパイト入院をご活用ください。ただし、病床の空き状況によってはお受けできない場合もございますので、ご希望の方は、当院の医療相談室・地域連携室(オリーブ)までご相談いただければと思います。

ヨナハ総合病院 社会福祉士
谷川洋介

医療相談室・地域連携室(オリーブ)
TEL 0594-23-2415(担当:谷川)
FAX 0594-27-6605(医療相談室直通)

 

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