【こんな言葉知っていますか?】病院機能評価
地域医療の豆知識
目的は、医療の質と安全の向上。第三者が中立的・学術的に、病院の機能(活動)を評価します。
病院機能評価は、医療の質と安全の向上を目的に、第三者である公益財団法人日本医療機能評価機構が、個々の病院の医療を評価するもの。病院の医療機能(活動)が、適切に行われているかどうかを、中立的・学術的な観点から評価するとともに、改善すべきポイントを具体的に示していきます。同機構が設立されたのは、平成7年。翌8年から評価活動が実施され、全国8,227病院のうち、2,075病院(令和3年7月30日現在)が認定を受けています。
実際の評価は、書面審査と訪問審査とがあり、訪問審査では専門のサーベイヤー(調査員)が複数で病院を訪れ、院内各部署を実地調査します。評価対象は、1領域「患者中心の医療の推進」、2領域「良質な医療の実践1」、3領域「良質な医療の実践2」、4領域「理念達成に向けた組織運営」の4領域。それぞれに大項目・中項目があり、その一つひとつを評価していきます。
認定基準を達成していると、同機構からの認定を取得できますが、それがずっと継続されるわけではありません。認定期間は5年であり、更新のための受審が必要となります。
西尾市民病院では
4回目の認定更新!より良くなるためには、日々の努力こそが何より大切。
当院は、令和3年3月5日付けにて、病院機能評価の認定を受けました。最初の認定は平成17年。今回で4回目の認定となります。受審した機能種別は、一般病院2で、「主として、二次医療圏等の比較的広い地域において急性期医療を中心に地域医療を支える基幹的病院」です。
受審には、1年以上前から委員会を設置し、27名の委員を中心に準備を進めてきました。重点を置いたのは、第一に「患者さんの権利」。患者さんの視点に立ち、私たちがどのような医療サービスを提供できるかを、全員で検討しました。第二は、「チーム医療」。患者さんのために、多職種が他部署といかに連携するかに力を入れました。
受審準備と前述しましたが、正確に言うと、前回の認定以来、各部署が改善を繰り返し努力したところに、もう一段階、より良くなるために総点検をするという活動です。かなり力を尽くした上で、もう一つ力を出す。これは日々の多忙な業務遂行のなかで、なかなか難しいことではありますが、一日一日努力していくことが非常に大事であり、その集大成として病院機能評価に結びつくものと考えます。
当院は今後とも、患者さんの声、職員からの提案にしっかりと耳を傾け、地域と職員とが一体となって、より良い市民病院をめざしていきたいと思います。
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