【チーム医療を知ろう】認知症・せん妄サポートチーム(DST)
岡崎市民病院のTeam
認知症やせん妄を持つ患者さんが安全安楽に入院できるよう支えています。
多職種が集まって、認知症やせん妄を持つ患者さんを支援しています。
いろいろな原因で脳の働きが低下する「認知症」、入院や手術などのストレスをきっかけに一時的な意識精神障害を発症する「せん妄」。こうした症状のある患者さんが安全安楽に入院できるようサポートするのが、認知症・せん妄サポートチーム(DST)です。
チームのメンバーは、脳神経内科の医師をはじめ、看護師、作業療法士、薬剤師、公認心理師、社会福祉士、精神保健福祉士までの多彩な顔ぶれ。週に1回のカンファレンス、そして、週に2回の病棟回診を通じ、問題行動のあるすべての入院患者さんに面談し、それぞれに適した対応策をみんなで考えています。各病棟から寄せられる相談案件は、年間約200件。その数は年々、増加傾向にあり、DSTの使命はますます重要になっています。
症状に応じたケアを実践し、患者さんが人間らしい生活を送れるよう支えています。
認知症への対応策には3つの柱があります、一つは、薬物療法。認知症そのものに対する薬物の他、睡眠障害やうつ症状などを和らげる薬を処方します。二つ目は、非薬物療法。たとえば、運動療法やレクリエーションなどを通して、精神的な安定を図ります。三つ目は、ケアの工夫、関わり方です。病棟看護師を中心に適切なケアを提供することで、不安、幻覚・妄想、ひとり歩きといった周辺症状の緩和をめざします。DSTではこれらの方法を適切に組み合わせ、できる限り身体拘束を減らしながら、一人ひとりがその人らしい入院生活を送れるよう支えています。
また、職員全員が認知症への正しい理解を持ち、質の高いケアができるよう、院内での講習会や勉強会にも力を注いでいます。
Staff’s message
認知症は誰がなってもおかしくない病気です。65歳以上になると、5人に1人は発症するといわれています。
私たちが認知症のケアで一つの目標にしているのが、その人らしい入院生活を実現することです。そのためには、患者さんを一人の「人」として尊重し、その人の立場に立ってケアを行うことが必要です。一見、不可解に見える行動にも、実はそれぞれ理由があります。そうした知識を、院内の職員はもちろん、院外の方々とも共有しながら、この地域で認知症の方が人間らしく暮らしていけるようお手伝いしていきたいと考えています。
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