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病院・クリニックからのトピックス
西尾市民病院〈発〉

【こんな言葉知っていますか?】地域医療連携室

地域医療の豆知識

2021年7月15日|198 VIEW

地域の医療、介護資源を効果的、効率的に活用するために、地域医療連携が進められています。

「地域医療連携」という言葉を、皆さんもお聞きになったことがあると思います。改めてご紹介すると、地域医療連携とは、医療の需要が増大する超高齢社会を見つめ、地域の限られた医療資源(診療所・病院)を、効果的、且つ、効率的に活用することをめざす仕組みのこと。診療所と病院が相互に連携をすることによって、患者さんが安心して地域で生活できるよう、継続的な関わりのなかでの医療提供を進めています。
現在は、診療所・病院だけではなく、在宅(自宅や介護施設など、また、介護サービス事業者も含む)関連施設や事業者、さらには、福祉関連事業者、行政などとも一体となって、連携を強めています。
いずれの施設においても、地域連携の窓口となる部署が設置されています。そこでは、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・ケアマネジャー・事務職など、多職種がチームを結成。それぞれの専門性を活かしつつ協働する、また、連携先との信頼関係を深めることで、迅速、スムーズな医療・介護の提供に力を注いでいます。

 

西尾市民病院では

患者さん第一の姿勢は誰もが同じ。それを円滑に結ぶのが地域医療連携室。

地域医療連携室長
神谷智子(看護師)

当院には、患者さんの救急・一般外来受診、入院、そして、退院を迅速、且つ、スムーズに進めるために、それまで独自で活動をしていた「地域連携室」と「患者支援室」を、令和2年「患者支援部」として一つに纏め新たにスタートしました。
そのなかで、私が所属する「地域連携室」は、いわば前方支援業務を担う部署で、大きく分けて2つの活動を行っています。1つは、地域の診療所や近隣の病院、施設から紹介をいただいた患者さんの受け入れ。検査予約や入院(レスパイトを含む)がスムーズに行われるよう調整を行います。もう1つは、当院では専門外、あるいは、三次救急患者さんの転院調整。重症度や専門領域に合わせ、近隣の三次救急病院へと確実に繋いでいきます。
こうした業務において、大切にしていることがあります。外に向かっては、診療所の要望をきちんとお聞きする。厳しいご意見にもしっかりと耳を傾ける。一方、内に向かっては、当院の医師の専門領域を正しく把握し、その医師に繋ぐことで、患者さんに満足していただけるように努めています。
また、地域の医療従事者向けのイベント開催も担っていますが、現在は、コロナ禍にあって実施もままならない状況にあります。それを補うための工夫を生み出し、市民病院として、地域医療の質の向上に繋がる活動を模索していきたいと考えています。

 

 

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