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看護の視点は「医療」と「生活の質」。

2017年10月26日|3,455 VIEW

日本看護協会監事 中井加代子 氏


看護師、1970年名古屋市立大学看護学校卒業、愛知県健康福祉部医務国保課主幹、愛知県立総合看護専門学校長、公益社団法人愛知県看護協会会長を経て、現在は日本看護協会監事、愛知県看護協会監事、NPO法人看護の広場理事長。

 

超高齢社会において、看護職にはどのような活動が求められているのか。
日本看護協会では2015年に、看護の将来ビジョン~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~を公表しています。
疾病や傷害の治癒・回復を目的とする医療のみでなく、疾病や障がいがあっても地域の住まいでその人らしく暮らすことができるしくみ、つまり生活を重視する保健・医療・福祉制度への転換が求められている中で、看護職の役割は一層重要性を増しています。看護職は、人々がどのような健康状態であっても、「医療」と「生活の質」の両方の視点から、その人を総合的にみて援助することに専門職としての価値を置いています。これからの社会では、病院等医療機関の中だけでなく、在宅医療・介護の場での看護の提供や連携・調整にも、「医療」と「生活の質」の視点をもつ看護職の力を発揮していく必要があります。そのためには、暮らしの場における看護機能の強化と共に、更なる看護人材の確保や看護職が働き続けられる環境の整備の必要性も提言しています。
また、あらゆる場での看護の質の維持向上のためには看護職間の連携づくりも重要です。愛知県ではNPO法人看護の広場が、看護職間の交流連携のためのシステムPlatzNurseを運用し、看護職がこれからの地域医療に貢献できるよう支援しています。

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