毎日発信 今朝のLINKED通信

水分ってどれくらい必要なの？

体内の水分は血液や唾液、消化液、尿などとして、体の色んな機能を支えています。年を取ると、体重が減るだけでなく、体の中に蓄えられる水分量も少なくなります。

・乳児:体重の約70％が水分
・成人男性:約60％
・高齢者:約50～55％

毎日、排泄や呼吸、汗などで約2500mlの水分が失われるので、飲み物や食べ物から補う必要があります。飲み物からは最低でも1日1200ml程度を目安に摂るようにしましょう。

高齢者が水分不足になる理由

高齢者は、感覚機能が低下することでのどの渇きを感じにくかったり、トイレが近くなるのを嫌がったりして、水分をあまり取りたがらないことがあります。また、飲み込む力が衰えていると、うまく飲めなかったりもします。

どのタイミングで飲むのがいいの？

高齢者は、1日に1,000〜1,500mLを目安に水分補給を心がけるのがポイントです。次のタイミングでコップ1杯（約200mL）ずつ飲むと、無理なく補給できます。

・水分補給のタイミング
起きた時、朝食の時、午前10時、昼食の時、午後3時、夕食の時、入浴前後、寝る前

特に寝る前と起床時は、水分を長時間摂らない状態が続くため、必ず水分補給をしましょう。

水分補給を助ける工夫

・好きな飲み物を用意
高齢者が好む種類や温度の飲み物を常備して、飲みたくなるような環境を整えます。

普通の水やお茶が基本ですが、塩分補給も兼ねた経口補水液や梅昆布茶、カリウムが補給できるオレンジジュースや野菜ジュース、足りない栄養を補う牛乳、ヨーグルトドリンク、甘酒もおすすめです。

・水分の多いおやつやデザートを取り入れる
果物やゼリーなどを取り入れて、自然に水分が摂れるようにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
水分補給は、高齢者の健康維持に欠かせません。のどの渇きを感じにくくなっても、適切に水分を摂ることで、いつまでも元気に過ごせます。

こまめな水分補給を習慣づけ、体調に合わせた飲み物を提供しながら、快適で健康な生活をサポートしましょう。

※参考サイト
■Nestle「実践！高齢者の水分補給が簡単にできるコツとは？」
■キューピー「高齢期の正しい水分補給」