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がんの死亡率は不動の1位
1981年から日本人の死因の第一位であるがん。
2020年の国立がん研究センターのデータでは、死亡率で男性の1位が肺がん、女性の1位が大腸がんでした。
がん検診の重要性
「がんは遺伝する」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実は遺伝の影響はわずか5%に過ぎません。
主な原因は生活習慣にあることが指摘されており、喫煙、食生活、運動習慣を見直すことで、がんのリスクを大幅に下げることが可能です。
しかしながら、完全にリスクを0にすることはできないため、がん検診の重要性が高まっています。
5種類のがん検診
市区町村は「胃がん」「子宮頸がん」「肺がん」「乳がん」「大腸がん」の5種類のがん検診を実施しています。
また、市区町村から検診費用の補助がありますが、住んでいる地域によって自己負担額は異なります。必ず各自治体のホームページを確認しましょう。
特に女性の検診受診率が低い
男性の胃がん、肺がん、大腸がん検診の受診率は4〜5割程度になります。
一方、女性は、乳がん、子宮頸がん検診を含めた5つのがん検診の受診率は3〜4割台となり、日本のがん検診受診率は極めて低い状況にあります。
では、なぜ受診率が低いのでしょうか。
内閣府大臣官房政府広報室の2019年の調査によれば、検診状況で「2年超前に受診」「無し」と回答した人で、「受診する時間が無い(28.9%)」、「健康状態に自信があり必要性を感じないから(25.0%)」と答えた人が多くみられました。
がんは早期発見が重要
がんは、医学の進歩等によって約6割の方が「治る」ようになりました。
特に進行していない「初期」の段階で発見し、適切な治療を行うことで、非常に高い確率で治癒します。
そのため、がんを「初期」の段階で見つけるがん検診は、がんの死亡率を下げるのに非常に有効だと考えられます。
実際に、コロナ禍の検診控えの影響で、がん検診の受診者が減少し、初期のがんの発見が減っていることが懸念されています。
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今月は「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」になります。
暑さもようやく落ち着いてきたので、ご自身やご家族の健康について改めて考えてみましょう。
※参考サイト
■厚生労働省「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」
■YAHOO「がん検診の受診率は低い。受けない理由は「時間が無い」が最多(2019年公開版)」
■日本医師会「知っておきたいがん検診」
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