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救急車の出動が増え、病院への到着が遅れる。
総務省消防庁によると、救急車の出動件数は年々増加傾向で、今後人口減少が進んだとしても増えていく見込みです。
救急車の現場到着時間は8.9分で10年前と比べて約1分遅くなりました。また、病院到着時間は40.6分で、こちらは3分以上も遅くなっています。
原因の一つとして、救急車で搬送された人の約45%は入院を必要としない軽傷者で、本来、救急車を利用する必要のなかった人が利用した可能性があります。
実際に救急車をよんだ理由には、「蚊にさされてかゆい」「海水浴後の日焼けで手足がヒリヒリする」「病院で長く待つのがいやで救急車をよんだ」という報告もありました。
救急車が必要な人がよべないとどうなるの?
本来緊急対応が必要な人への処置が遅れ、命に関わるリスクが増える可能性があります。
例えば、脳卒中の一種である脳梗塞は、脳に血液を送る血管が詰まって脳に血液が流れなくなる病気です。
時間がたつと、脳細胞は元に戻らなくなり、後遺症ヘとつながります。
そのため、発症してから数時間以内に治療を行う必要があるので、脳梗塞が疑われる場合には一刻も早く救急車をよばなくてはなりません。
しかし、現場到着時間や病院到着時間が遅れると、検査や治療時間が減り後遺症のリスクが高まります。
救急車をよぶ症状の目安は。
特に高齢者の方に次のような症状がみられた場合には緊急性が高いため、すぐに救急車をよびましょう。
※出典:総務省消防庁「救急車利用リーフレット」
緊急性が低い場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、救急安心センター事業(#7119)や小児救急電話相談事業(#8000)などに電話で相談できます。
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急病はいつ起こるか予測ができず、不安になることも多いですが、これをきっかけとして、ご家族でも救急車の利用について考えてみましょう。
※参考サイト
■総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」
■政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法どんな場合に、どう呼べばいいの?」
■家来るドクター「救急外来や救急車を呼ぶ基準や命に関わる危険な症状について解説」
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