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早期がんの発見例の減少
国立がん研究センターのデータによると、多くのがんで検診以外での発見例が増えています。
このことが何を意味しているかというと、初期のがんには症状がほとんどなく、症状が出てくる頃には病状が進んでいる場合が多くなります。
そのため、症状があらわれてから医療機関を受診して見つかるため、進行がんが多くなるということです。
例えば女性の死亡数1位の大腸がんは、2021年の検診発見例はコロナ禍前より3%減り、検診以外での発見例は2%増えていました。また、早期がんに該当するステージ0期や1期の発見例は減っていました。
がん検診のメリットとは
早期がんを発見するには、定期的ながん検診が有効ですが、次のようなメリットが考えられます。
早期発見と治療の可能性
早期にがんを発見し、治療を開始することで治る可能性が高くなります。
生存率の向上
早期段階でのがん診断は、治療成功率や生存率を向上させることがあります。がんが進行するにつれて治療の難易度が上がり、生存率が低下することがあります。
負担の軽減
早期がんは、身体への負担の少ない治療法や手術の選択肢が広がる場合があります。
がん以外の病気の早期発見
がん検診によってがんになる前の異常細胞や病変も早期に発見することができ、予防や治療に結びつけることができます。
がん検診を受けるには
国が推奨しているがん検診は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの5種類。
市区町村が費用を補助するがん検診や職場の健康診断に合わせたがん検診があるので、未受診者や前回の検診から時間が経っている方は早めに受診しましょう。
何らかの症状が見られる場合は、放置せずに医療機関を受診することが重要です。
※参考サイト
■日本経済新聞「コロナ禍で進行がん増加も 検診控えで早期発見できず」
■日本対がん協会「がん検診のメリット・デメリット」
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