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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

新型コロナワクチン接種の詳細情報【後編】

新型コロナワクチン丸わかり情報パート4

2021年3月29日|670 VIEW

パート3に続いて、今回は新型コロナワクチン接種を受けるにあたって注意が必要な方、接種場所、手続き、費用、予防接種健康被害救済制度、ワクチン接種後の感染対策についてお話します。

 

新型コロナワクチンの接種を受けるにあたって注意が必要な方

次の項目に当てはまる方、妊婦さんや授乳中の方は、新型コロナワクチン接種をするときに注意が必要です。
接種前に必ず医師に伝えましょう。
ファイザー社のワクチンには、これまでのワクチンに使用されていない添加剤が含まれているため、過去に薬剤の過敏症やアレルギーを起こしたことがある方は、接種前に医師に伝えてください。

新型コロナワクチン接種を受けるにあたって注意が必要な方

① 抗凝固療法を受けている方・血小板減少症または凝固障害(血友病など)がある方
② 免疫不全の診断を受けた方・近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
③ 心臓・腎臓・肝臓・血液疾患や発育障害などの基礎疾患がある方
④ 過去にワクチンを受けて2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状が出た方
⑤ 過去にけいれんを起こしたことがある方
⑥ ファイザー社のワクチン成分に対するアレルギーを起こす可能性がある方

ワクチン接種が受けられる場所

原則的に、住民票がある市町村の医療機関や接種会場で新型コロナワクチンを接種が受けられます。

厚生労働省では、インターネットで新型コロナワクチンの接種総合案内サイトを設置予定のため、そのサイトから接種場所を検索するか、市町村からの広報誌を確認してください。

ワクチンの接種手続き

新型コロナワクチン接種に関する手順は次のとおりです。

① 市町村から「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が届く
② 自分の接種可能な時期を確認する
③ 電話やインターネットで予約をする
④ ワクチン接種の当日は、「接種券」と「本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)」を必ず持参する

ワクチン接種費用

新型コロナワクチンは、2回接種で2回とも無料です。すべて公費でまかなわれます。

ワクチン接種を受ける同意について

日本政府として、新型コロナワクチンの接種を奨励していますが、強制ではありません。

ワクチンの効果や副反応を理解して、接種するかどうかは自分で決める必要があります。

新型コロナワクチンは、本人の同意なく接種されることはありません。

また、職場や周りの方などにワクチン接種を強制することや接種していない人への差別がないようにしましょう。

予防接種健康被害救済制度

予防接種の副反応から健康被害となる確率はまれですが、ゼロにすることはできません。

そのため、ワクチン接種の過失の有無に関わらず、ワクチンと健康被害との因果関係が認められた方の救済のために、予防接種健康被害救済制度が設けられています。

新型コロナワクチンをはじめ、他のワクチンに関しても適用となる制度です。

手続きはワクチンを受けた市町村が窓口となります。

ワクチン接種の後の対策

新型コロナワクチンを接種した後のコロナ対策は、どこまで必要かということも気になるところです。

ワクチンを接種したからといって、100%新型コロナウイルスに感染しないということはありません。

また、ワクチンを接種した後すぐに免疫ができるわけでもありません。

ワクチンは、予防策のうち有効的な手段の一つですが、他の対策との併用が必要です。

密を避ける・マスクをする・手洗い・うがいは引き続き行っていくことが望ましいでしょう。

■参考
・厚生労働省 「健康被害救済制度」
・厚生労働省 「新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
・厚生労働省 「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」

画像提供:PIXTA

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