新型コロナワクチン接種の詳細情報【前編】
新型コロナワクチン丸わかり情報パート3
今後、新型コロナワクチンの接種が順番に進められていきます。
今回は、現在の接種予定、具体的な接種間隔、対象者、接種を受けられない方について解説します。
◯パート1 国内・国外の新型コロナワクチンについて
◯パート2 新型コロナワクチンの効果・副反応
◯パート3 新型コロナワクチン接種の詳細情報【前編】
◯パート4 新型コロナワクチン接種の詳細情報【後編】
◯パート5 情報のリテラシーに関すること
接種順の予定
2021年2月時点で、厚生労働省によると下記の順番で新型コロナワクチンの接種が進められる予定です。
高齢者への接種は、早くても2021年4月1日以降となる見込みです。
接種する順番もワクチンのメーカーも自分で選ぶことはできません。
① 医療従事者
② 65歳以上の高齢者 (令和3年度中に65歳上に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)
③ 高齢者以外の基礎疾患を持っている方や高齢者施設などで業務に従事している方
④ 上記以外の方
対象者と対象年齢
現在、日本で薬事承認されているファイザー社の新型コロナワクチンに関しては、16歳以上が対象となっています。
しかし、アストラゼネカ社・モデルナ社のワクチンでは18歳以上、ファイザー社・モデルナ社のワクチンでは12歳以上の小児を対象とした臨床試験が行われているため、今後のデータに基づいて接種年齢が変更される可能性があります。
妊娠中や授乳の方
妊娠中や授乳中の方も、新型コロナワクチンを受けることが可能です。
妊婦さんや妊娠している可能性のある女性には、海外の使用経験などから現時点で特別な懸念があるわけではありません。しかし、安全性に関するデータが限られていることから、接種のメリットとデメリットをよく検討して接種するかどうかを決めてください。
日本産婦人科感染症学会・産婦人科学会は、「感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する」と提言しています。
また、授乳中の方は現時点では母乳に対するリスクが認められいないため、海外でも接種対象となっています。
気になる方は、主治医とよく相談しましょう。
接種間隔
新型コロナワクチンは、筋肉注射で2回の接種が必要です。
1回目の接種から3週間後に2回目を接種します。1回目の接種から3週間を超えた場合は、できる限り早く2回目を摂取する必要があります。2回とも同じメーカーのワクチンを接種します。
接種を受けることができない方
ファイザー社の新型コロナワクチン情報によると、次の方はワクチンを接種することができません。
自分の既往症や当日の体調を確認しましょう。
① 明らかに発熱している方(注1)
② 重い急性疾患にかかっている方
③ ワクチンの成分に対して重度の過敏症の既往がある方(注2)
注1:明らかは発熱とは37.5℃以上を指しますが、平熱を鑑みて発熱と判断される場合は37.5℃以下も含む
注2:アナフィラキシーショックや全身性の皮膚や粘膜症状・喘息・呼吸困難・頻脈・血圧低下などのアナフィラキシーショックを疑う複数の症状
■参考
・厚生労働省 「新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
・厚生労働省 「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」
・日本産科婦人科学会・日本産婦人科感染症学会 「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する方へ」
画像提供:PIXTA
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