中日新聞LINKED〈発〉

新型コロナウイルス感染症対策と熱中症②

パート②

2020.07.17557 views

パート1に続いて、パート2では具体的な熱中症と新型コロナウイルス感染症の両方の予防、医療崩壊を防ぐためにできることについてお話します。

具体的な熱中症と新型コロナウイルス感染症予防対策

効果的に熱中症と新型コロナウイルス感染症の対策の両方を行う方法を紹介します。

身体作り

病気に対抗するために身体作りが大切です。基本的なことですが、とても重要です。

食食べ、栄養を摂る
適度な睡眠をとる
軽い運動を行う

 

屋内での対策

【換気方法の工夫】

換気のときには、窓を2カ所開けましょう。
2カ所開けると空気の流れが良くなり換気もできます。部屋の対角線で窓を開けることより効果的です。

もし、窓が1カ所しかない場合、ドアや他の部屋の窓を開けて風の通りを良くしたり、扇風機などで空気を流したりすると良いでしょう。
横にスライドする引違い窓、戸を真ん中に寄せて両側の2カ所を開けましょう。

【換気中はエアコンの設定温度を下げる】

エアコンは電源を入れるときに消費電力が多くなるため、エアコンの電源を切らずにそのまま換気をしましょう。

エアコンをつけながら換気をするときは室温が上がりますが、換気の前に室温を下げておくと、温かい空気が入ってきても快適な室温が保てます。
この場合、少々電気代はかかります。


【扇風機や換気扇の活用する】

窓が1つしかない場合、扇風機を窓の近くに置いて窓に向けて回しましょう。
部屋の空気が外に出されやすくなります。

この場合、窓の上の方から外から空気が流れ込むことも期待できます。

また、換気扇も有効利用ができます。エアコンを使用しながら、トイレや台所の換気扇を回しましょう。

家の換気扇を使用すると、どこからか空気が入るように設計されているため、窓を閉めていても換気をすることが可能とされています。
家の造りや窓の場所によって扇風機や換気扇もうまく活用してください。

 

【「暑さ指数」をチェックする】

環境省の熱中症予防情報サイトで毎日発表される暑さ指数、テレビの天気予報の気温や湿度などをチェックして、おおよその暑さを推測しておくことも大切です。

環境省「熱中症予防情報サイト

 

【1日1.2リットルのこまめな水分補給をする】

一度にたくさん飲むよりは、少しずつでもこまめに水分補給をすることが重要です。

特に、子どもや高齢者は、自分で喉の乾きを感じるのが難しいことがあるため、目につくところに飲み物を置いておく、水分補給の声掛けをするなどの工夫が必要です。

1日1.2リットルを目安に水を飲みましょう。
カフェインは利尿作用があるため、カフェインが入っていない水や麦茶などが良いでしょう。

【お風呂で汗をかく】

身体を暑さに慣らすために、お風呂で汗をかくのも良いでしょう。のぼせすぎないように注意してください。

 

屋外での対策

【マスクを外して休む】

人との2m以上の十分な距離が保てる場合、マスクを外して日陰で休みましょう。

汗でマスクが湿ってくると通気性が悪くなるため、マスクを取り替えるようにしてください。

【マスクをしながら負荷のかかる作業や運動はしない】

マスクをしたまま身体に負担になる運動や作業をすると、息苦しくなってしまいます。熱もこもり危険です。

 

【室内外での適度な運動で暑さに慣れておく】

軽い運動から始めて、身体が汗をかいたり暑さに慣れたりできるようにしておくことが大切です。

 

助け合い

高齢者や一人暮らしの人への声かけを行い、孤立せずに新型コロナウイルスの感染や熱中症の予防ができるように配慮することも重要です。

医療崩壊の危険を防ぐには

2019年の熱中症による搬送者は、5月から始まり8月までに全国で71,317人(2018年は 95,137人)となっています(参考文献1)。

熱中症患者の搬送によって救急医療体制への負担が生じると、新型コロナウイルス感染症による院内感染の危険が高まることが予想され、熱中症予防を行う必要が例年よりも高まっています。

熱中症を防ぐことは、新型コロナウイルス感染症の予防にもつながり、結果的に医療崩壊も防ぐ効果があるとされています。

一人ひとりの意識が生活や医療を守ることにつながるのです。

■参考文献

総務省消防庁「令和元年(5月〜9月)の熱中症による搬送状況
● 全日本病院協会「熱中症について
●DAIKIN 上手な換気の方法~住宅編~
● 厚生労働省「健康のために水を飲もう推進運動
● 教えて!「かくれ脱水」委員会「STOP熱中症緊急提言
● 厚生労働省「熱中症予防行動
● 日本救急医学会「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言20200601

画像提供:PIXTA

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