
新型コロナウイルスには界面活性剤が効く!
使い方と注意点とは?
使い方と注意点とは?
2020.06.224,840 views
新型コロナウイルスの発生により、自宅の消毒にアルコール製品を使うのが当たり前となってきています。
ですが、まだまだ十分な量が出回っておらず欲しい時に買えないという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
アルコール以外に新型コロナウイルスの消毒に効果のあるものの調査を、【独立行政法人 製品評価技術基盤機構】がおこないました。
この調査で、「界面活性剤が新型コロナウイルスの消毒が有効である」という結果が得られました。
消毒に有効な界面活性剤とはどのようなもので、どの商品に含まれているのか使い方の注意点など、すぐに活用できる情報をまとめました。
界面活性剤は、一般的な住宅用洗剤やせっけんに含まれている成分です。いくつかの種類がありますが、5月29日現在、新型コロナウイルスの消毒に効果があるとされる界面活性剤は7つです。
●直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
●アルキルグリコシド(0.1%以上)
●アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
●塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
●ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
●塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
●塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
ドアノブやテーブルなどは、アルコール製品を使わなくても、いつも使っている洗剤やせっけんで十分消毒効果があります。消毒方法は、それぞれの洗剤の用法を守るだけですので、特別な準備は必要ありません。
それぞれの商品に使われている界面活性剤の種類は、商品ラベルやメーカーのウェブサイトでチェックできます。
また、今回の調査で消毒効果がある商品の一覧がありますので、こちらでも確認が可能です。
詳しくはこちら>>独立行政法人 製品評価技術基盤機構「有効と判断された界面活性剤を含む家庭用洗剤のリスト(2020年6月16日版)」
たくさんの種類の洗剤を準備するのは大変ですよね。
どの家庭にもほぼある台所用洗剤を使うと、家庭内の消毒ができます。
濃度や使い方は次の通りです。
水やぬるま湯500mlに対して、台所用洗剤を5cc入れて混ぜ合わせます。
薄め液を布やキッチンペーパーに含ませ軽く絞り、消毒したいところを拭く。
この時、一定方向に拭き、一度拭いたところは2度拭きしないようにしてください。
拭き取りをしたら5分くらい放置します。
布やキッチンペーパーで水拭きをします。
乾いた布やキッチンペーパーで乾拭きをします。
界面活性剤を使った消毒は手軽にできますが、注意点がありますので、必ず守るようにしてください。
商品ラベルに記載されている用途を必ず守ってください。
違う使い方をすると、消毒効果が得られなくなる可能性があります。
薄め液は時間が経つと効果がなくなるため、作り置きをせずに使い切りましょう。
プラスチックに台所用洗剤がついたままにしていると、痛むことがありますので、必ず水拭きをしてください。
また、塗装面や布、木、壁などに使うとシミになる可能性がありますので、使わないようにしましょう。
皮膚消毒には向いていませんので、手洗いやアルコール消毒が有効です。
スプレー式容器に入っていない洗剤は、吸い込み防止のため噴霧せずに、布などに含ませて使うようにします。
『消毒=アルコール』という思いになっているかもしれませんが、いつも使っている住宅用洗剤や洗濯用洗剤、台所用洗剤でも十分消毒ができることが証明されました。
用途に合った洗剤を使うことで除菌できますので、アルコール製品を探すストレスから解放され、いつもの消毒を念入りにすることを心がけましょう。
参考サイト
■経済産業省 「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します(第二弾)」
■独立行政法人 製品評価技術基盤機構「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します(第2弾)~物品への消毒方法の選択肢がさらに広がります~」
画像提供:PIXTA
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