
安心して医療を受けるためにオンライン診療を利用しよう!①
オンライン診療とは?
新型コロナウイルス感染症が発生後、医療機関での感染が不安で病院にかかれない方がいらっしゃるのではないでしょうか。
定期受診が必要な方、いつもなら病院にかかるような体調不良を感じている方などは、受診を控えることで重症化してしまう可能性があります。
そこで、安心して診察が受けられるように注目されているのがオンライン診療です。
ここではオンライン診療の概要とメリットについてご紹介します。
オンライン診療とは

オンライン診察とは、パソコン、タブレット、スマホなどの情報通信機器を使って医師の診察が受けられる方法です。
電話での診察も含めて、自宅などにいながら診察が受けられるため、院内感染対策や通院負担軽減の効果があるとして、これまでもおこなわれてきました。
しかし、再診のみの対応、医師の研修など保険診療のためにはいくつかの条件があり、医療側にも患者側にもハードルの高いものでした。
今回の新型コロナウイルス感染者増加に伴い、2020年4月にオンライン診療の条件等が緩和され、多くの人が活用しやすく変更されました。
オンライン診療に必要なもの

オンライン診療を受けるには、パソコン、タブレット、スマホといった情報通信機器と、安定したインターネット環境が必要です。
インターネット環境がない場合は、電話での対応もしてくれる医療機関もありますので、ご希望の医療機関に問い合わせをしてみてください。
オンライン診療のメリット
①感染予防
新型コロナウイルス感染症だけではなく、医療機関に行くことで風邪やインフルエンザなど、他の病気をもらってくるのではないかという不安を感じる人もいると思います。
オンライン診療は医療機関に行く必要がありませんので、感染のリスクが軽減されます。
②通院負担の軽減
医療機関では体調が悪くても座っていなければなりませんが、オンライン診療の場合は診療時間ギリギリまで横になっていることもできます。
通院にかかる時間や費用も不要になり、会計はクレジットカードや電子決済が多いですが、請求書を送ってもらい銀行振り込みもできます。
薬は院内処方の場合は、郵送してもらえます。
院外処方の場合は、自分で薬局に取りに行くか郵送してもらうか選ぶことができます。
③初診も再診も対応可能
これまでは再診のみの対応でしたが、現在は初診でも診療可能になりました。
かかったことのない医療機関や、他の医療機関からの紹介状がある患者さんなども診察を受けることができます。
ただし、新型コロナウイルスの感染が疑われる場合は、オンラインや電話での診療は受けられませんので、ご注意ください。
オンライン診療のデメリット
①すべての病気に対応できない
すべての医療機関やすべての診療科でオンライン診療をしているとは限りません。
緊急を要する場合、患部を見なければ判断できない場合などは、対応できませんので受診の必要があります。
②病状の把握が完全ではない
オンラインでは診察のみで、レントゲンや採血などの検査、傷の処置などはできません。
特に初診の場合は診断のための情報が少なく、通院に比べると病名の確定がやや難しい場合があります。
オンライン診療が向いているケース
①症状が安定している
高血圧や糖尿病などの慢性疾患で、症状が安定しており、特別な検査も必要がなく、いつも薬の処方のみの方。
②近くに専門医がいない
難病や特殊な病気で、近くに専門の医師がいない場合は、オンライン診療を活用することで遠方の医師の診察が受けられます。
③通院に不安がある
今回の新型コロナウイルス感染症のように医療機関での感染の不安がある、医療機関まで遠くて通院に不安がある、仕事や家事、育児で忙しく通院に時間が取りにくいという場合も、オンライン診療に向いています。
今の健康を維持しよう!
新型コロナウイルスへの感染不安から、受診を控えていると持病の悪化、病気発見の遅れにつながります。
今ある健康を維持するためにも、オンラインや電話での診療を活用して自分の体を守りましょう。
オンライン診療をしている医療機関は厚生労働省から情報提供されていますので、かかりたい医療機関が対応しているか確認してください。
詳しくはこちら>>厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について」
※参照サイト
●厚生労働省「医療機関が電話やオンラインによる診療を行う場合の手順と留意事項」
●厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」
●厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について」
画像提供:PIXTA
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