中日新聞LINKED〈発〉

地域医療の先達からの手紙(その二)

石川 清先生(前名古屋第二赤十字病院 院長)

2020.04.2131 views

4月17日、名古屋第二赤十字病院の名誉院長である石川 清先生(愛知医療学院短期大学 学長)からいただいたメールをここに紹介させていただきました。4月19日、石川先生から、ご丁寧にお返事をいただきました。このなかに書かれている先生の問題意識も、新型コロナウイルス感染症と闘う私たちにとって大変貴重なものと考え、再度、先生のご許可を得てほぼ原文のまま、ここに紹介します。

Message

おはようございます。
先日は私のメールをLINKEDに取り上げていただいて、ありがとうございました。

想像している通り、新型コロナウイルスの脅威は、ひたひたと押し寄せている感がしています。
最近のマスコミは医療崩壊の記事を頻繁に取り上げているので、社会も医療の現状を次第に理解してきているかと思います。
その結果として、医療に対するサポートが検討されるようになったのは良いことかと思います。

東京の日赤医療センターの様子がテレビで放映されていましたが、かなり切迫した様子でした。この地域(愛知県)ではまだまだそういう切迫感が伝わってきません。

今は新型コロナウイルス感染症の患者が発生すると、指定医療機関でなければ各病院とも受け入れを拒否していますし、指定医療機関は受け入れで切迫した状況になっています。

また、今は院内で新型コロナウイルス感染症の患者が発生すれば、診療縮小、スタッフの自宅待機等で対応していますが、いずれそれもできなくなるのではと思っています。

院内の患者やスタッフに感染が広がれば、自院で隔離、診療を行わざるを得なくなります。その時のためにも、各病院が新型コロナウイルス感染用のベッドの確保、スタッフの確保、そのための感染対策等の準備をしておかなくてはならないと思います。

大災害と全く同じですから、各病院は医療を継続することをまず第一に考え、その準備をしておきべきでしょう。その上で、重症者は救命センターあるいは大学、中等症は市中の病院が受け入れるという連携ができればいいかと思います。

誰もが新型コロナウイルスは脅威と感じているので、対応に当たるスタッフの意識とかモチベーションとかが非常に大切になるのかなと思います。

LINKED編集部の皆さんはどう考えますか?

 

先生のご指摘のように、今後非常に重要になるのは、医療の最前線で闘っているスタッフの意識、モチベーションをいかに持続させるか、ということだと考えます。私たちは生活者と医療をつなぐ専門メディアとして、医療従事者のモチベーションを高めるための活動を、地域の人々と一緒に強力に推し進めていきたいと思います。

 

石川 清先生 プロフィール

1994年、名古屋第二赤十字病院 麻酔科・集中治療部長。2001年、副院長・救命救急センター長。名古屋市立大学医学部臨床教授。2007年、名古屋第二赤十字病院 院長。2018年、同名誉院長。日本赤十字社愛知県支部 参与。愛知医療学院短期大学 教授。2019年、愛知医療学院短期大学 学長。(医学博士)

 

画像提供:PIXTA

中日新聞LINKED LINE〈公式〉アカウントはじめました。

ID検索
この記事をシェア

中日新聞リンクト編集部からのお願い

皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!

>