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ヨナハ総合病院

コロナ禍でも大切な健康診断。放置しないで年に1回は受けよう!

コロナ禍でも気をつけるべき病気・健康情報:健康診断

2021年3月6日|1,605 VIEW

新型コロナウイルス感染症の流行が続く中、医療機関に行くことを躊躇している人もいるのではないでしょうか。実際に、企業や自治体が実施している健康診断が延期になったり、医療機関においても短期的に手術の延期や外来診療の制限などが発生しました。しかし、健康診断を受けないと、がんや生活習慣病などの発見が遅れてしまうリスクがあります。コロナ禍における健康診断の受け方を考えます。

健康診断は不要不急?

コロナ禍の現状で、健康診断を受けるべきかどうか、迷う人も多いのではないでしょうか。予定されていた健康診断が延期になった人もいれば、延期になった結果、緊急事態宣言下に日程が指定されたという人もいるようです。受診する医療機関で過去にクラスターが発生しているなどの例があれば「その後は感染対策に気をつけているだろうが、やはり心配」、あるいは「医療機関に行くことで外からウイルスを持ち込んでしまうのではないか」など、色々な考えが巡ることでしょう。健康な人が病気を予防し、早期発見するための健康診断は、確かに一刻を争うような手術と比べて不要不急と思われるのも無理はありません。

受診の遅れで病気が進行してしまうリスクも

実際に、日本対がん協会が全国の支部に行った調査によれば、今年度のがん検診受診者は例年に比べて大幅に減少しているということです。しかし、がんの進行は待ってはくれませんから、受診の遅れにより、将来、進行した状態で見つかるがんや、がんによる死亡者数が増加するのではないかと懸念されています。

また、コロナ禍での生活の変化によって、運動不足や睡眠不足などから知らず知らずのうちに肥満や高血圧、糖尿病などが進行していることも少なくありません。症状はなくても動脈硬化が体の中で密かに忍び寄り、ある日突然、心臓疾患や脳卒中など命に関わる病気が起こることもあるのです。命に関わる事態は免れたとしても、血管の変化が進んでいれば、新型コロナウイルスに感染したときの重症化リスクも高くなってしまいます。
病気を発見したときには手遅れということにならないためにも、コロナ禍においても、定期的に自分の体の状態を把握し、健康管理をしっかり続けていくことが大切です。

感染症対策をしっかりしている医療機関で健診を受けよう

 健康診断や人間ドックを実施している医療機関は、院内感染防止のガイドライン等にのっとって、換気や消毒等の感染予防策を行なっています。

対応の細部は医療機関によって異なりますが、受付時間や受診者同士の間隔に配慮したり、スタッフが防護装備を着用しているなど、対策の徹底度を事前に確認し、安心できる医療機関を選びましょう。自身もマスク、手指消毒などのルールを守り、定期的な健康診断を受けましょう。

感染症対策をしっかりしている医療機関で健診を受けよう

 健康診断や人間ドックを実施している医療機関は、院内感染防止のガイドライン等にのっとって、換気や消毒等の感染予防策を行なっています。

対応の細部は医療機関によって異なりますが、受付時間や受診者同士の間隔に配慮したり、スタッフが防護装備を着用しているなど、対策の徹底度を事前に確認し、安心できる医療機関を選びましょう。自身もマスク、手指消毒などのルールを守り、定期的な健康診断を受けましょう。

新型コロナウイルス感染症には注意をしなければなりませんが、それ以外の疾患についても対策を疎かにすればより深刻な事態を招きかねません。

コロナ禍だからこそ、自分の身を守るためにもしっかりと健康管理を続けましょう。

(参考文献・出典)
日本対がん協会「新型コロナウイルス感染症・がん検診への影響調査」

 

画像提供:PIXTA

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