西尾市民病院
わかりにくい骨折も見逃しが少なくなる~最新のCT検査とは。
コロナ禍でも気をつけるべき病気・健康情報:骨折
2021年3月12日|4,593 VIEW
高齢者に多い、さまざまな骨折。一般的に、骨折が疑われる場合、レントゲン検査やCT検査、MRI検査を行います。ただし、通常のCT検査でも見落としやすい骨折もあります。そんな骨折をしっかり診断できるのが、デュアルエナジーCT(全身用コンピューター断層撮影装置)検査です。
→膝や股関節などの痛みを我慢されている方に 【WEBセミナー「骨折をより素早く判断できる可能性大!新導入デュアルエナジーCT」】
エナジーデュアルCTの仕組みは?
一般のCT検査は1種類のX線を用いますが、デュアルエナジーCTは、2種類のX線エネルギー(低い管電圧と高い管電圧のX線)で撮影を行います。2種類のX線データによって、通常のCT撮影では得られない画像を得ることができます。
少し専門的になりますが、デュアルエナジーCTで得られる主な画像は、仮想単色X線画像(任意のエネルギーで撮影した画像を仮想的に生成した画像)や、物質弁別画像(特定の物質を強調、あるいは抑制して画像化する画像)です。
デュアルエナジーCTは、不顕在骨折を発見できる。
たとえば、不顕在骨折の場合、MRIで撮影すると、骨の傷んでいるところはすぐ色が変わって見えるのではっきりわかります。同じように、デュアルエナジーCTで撮影すると、骨の傷んでいるところを色で変えられるので、クリアに判別できます。
痛みはあるのに、検査では骨折が見つからない。そうしたわかりにくい骨折も、デュアルエナジーCTがあれば、正しく診断できます。
画像提供:PIXTA
中日新聞リンクト編集部からのお願い
皆さまからいただくコメント・ご意見が、私たちの活力になります。より良いサイトづくりのため、皆さまの投稿をお待ちしておりますので、ぜひ下記投稿欄からお気軽にコメントください!
(各病院への診療に関する質問・相談等はこちらではお答えできませんのでご了承ください)
コメントを残す