【地域医療を学ぼう!】地域の感染対策ネットワーク
賢く病院を利用するために
院内感染対策に向けた医療機関同士の連携を軸に、地域のネットワーク作りが進んでいます。
医療機関が連携し、院内感染対策に取り組んでいます。
感染対策で最も大切なのは医療機関内での感染を防ぐことです。日本では現在、多くの医療機関に感染対策の専門チームが設けられ、地域の医療機関同士がネットワークを形成して、院内感染対策に取り組んでいます。その大きな契機となったのが「感染防止対策加算」です。これは、診療報酬(※)上の加算項目の一つ。「院内に感染制御チームを設置し感染予防などに取り組むこと」が評価されるとともに、地域の医療機関同士が感染対策に関する情報交換を行い、体制の整った医療機関が他の医療機関を支える仕組みを作り出しています。
※医療機関が特定の医療行為を行った際に受け取る報酬のこと。
さまざまな機関・施設が一体となる、地域ネットワークが必要です。
こうした医療機関同士のネットワークに加え、各医療機関は地域の保健所などとも連携しながら院内感染対策を行っています。さらに近年では、院内感染だけでなく地域全体の感染対策力を向上させるため、医療機関、保健所、行政、薬局、高齢者施設などが一体になった感染対策の地域ネットワーク作りに向けた取り組みも始まっています。
岡崎市では?
当院を中心に、地域医療機関や保健所と連携しながら、感染対策を行っています。
岡崎市では「感染防止対策加算1(※)」を算定する当院を中心に、地域の施設が連携して感染対策に取り組んでいます。まず、当院と地域の中小病院は、年に4回、合同カンファレンスを開催。感染状況等を報告し合い、問題点・対策法を検討しています。また「感染防止対策加算1」を算定する三河地区の5病院とは、定期的に相互評価を行い、マニュアル等の見直しも行っています。
一方、感染対策には行政との連携も重要です。当院では、行政機関である保健所と協力しながら感染症の予防・対策に取り組んでおり、最近では、保健所の職員も参加する「コロナ対策会議」を毎週開催するなど、共同で新型コロナウイルス対策を進めています。
※特に充実した体制の医療機関に認められる加算。
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