【私たちの得意領域】皮膚科
ヨナハのCURE:診療科紹介
今回のテーマ 褥瘡(じょくそう)の予防・治療
入院中に「創(きず)が良くなる・創をつくらせない」病院をめざして。
入院中の褥瘡をいち早く見つけ、治療しています。
褥瘡は、一般に「床ずれ」ともいいます。身体の一部が圧迫を受け続けることで、皮膚の一部が赤くなったり、ただれたり、傷ができてしまうことです。ADL(日常生活動作)や栄養状態の低下した人によくみられます。
当院では医師、看護師、栄養士、リハビリテーションスタッフなどから構成される褥瘡チームを結成。週に1回、入院患者さんを回診し、褥瘡をはじめ、スキンテア(皮膚裂傷)、医療関連機器圧迫創傷を早期に見つけ、適切な治療に結びつけています。治療の基本は、皮膚に塗る外用剤、傷口を保護する皮覆材(ひふくざい)です。それだけでは治りにくい場合、褥瘡のポケット(傷口がポケットのように穴があいている状態)を切開したり、創傷を密封し、吸引装置を使って創を縮小させる「陰圧閉鎖療法」を行い、症状の改善に努めています。
さまざまな専門家が協力し褥瘡の予防に取り組んでいます。
褥瘡を予防するには、毎日よく観察し、こまめに体位変換することが必要です。そのため当院では、看護師が毎日、入院患者さんの皮膚を観察。リハビリテーションスタッフが体の向きやクッションの位置などを細かく考え、適切な体位変換を行っています。さらに、栄養状態が悪い場合、栄養サポートチームが介入し、改善を図ります。このように多職種が力を合わせ、「入院中に創が良くなる・創をつくらせない」病院をめざしています。
このほか皮膚科・外来では、在宅療養中の褥瘡にも対応しています。当院の受診歴のある方なら、ご本人が来院できなくても、まず患部の写真を見せていただきながら、ご相談に応えることもできます。褥瘡の予防・治療は早期の対応が大切。ご家族と一緒に、自宅で療養する方を支えていきたいと考えています。
ドクターからのメッセージ
基幹病院と診療所を繋ぐ医療機関として地域医療に貢献していきます。
令和3年5月に皮膚科に着任した、増地 裕です。外来では、アトピー性皮膚炎、乾癬(かんせん)などの炎症性疾患、蜂巣炎(ほうそうえん)や帯状疱疹(たいじょうほうしん)などの感染症、自己免疫・アレルギー性疾患に幅広く対応しています。
当科は、地域の基幹病院と診療所の間を繋ぐ中継地点のような役割を担っていきたいと考えています。新病院では、基幹病院で生物学的製剤の治療を受けた患者さんの維持投与を担当したり、診療所では少し難しい局所麻酔の手術症例に対応するなど、双方のニーズに柔軟に応え、地域医療にしっかり貢献していきたいと思います。
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