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岐阜県総合医療センター

高齢者に最も多い弁膜症 – 大動脈弁狭窄症(AS)対する 低侵襲治療 – 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)

心臓弁膜症に対する身体に負担の少ない治療:経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)

2022年7月5日|827 VIEW

心臓には4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)があり、全身に血液を循環させるポンプの役割を果たしています。それぞれの部屋を分け隔てる扉のようなものがあり、それを弁と呼びます。弁は血液が一方向に流れるように整えるために存在していますが、その弁が、何らかの障害で機能しなくなるのが心臓弁膜症です。
心臓弁膜症は2つに大別されます。弁の開きが悪くなり血流が妨げられる「狭窄症」、弁が正常に閉じなくなり血液が逆流する「閉鎖不全症」です。
今回は、加齢などにより弁が固くなり、動きが悪くなること(石灰化)で起こる「大動脈弁狭窄症(AS)」と、それに対する治療法の一つである身体に負担の少ない低侵襲治療「経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI: タビ)」をご紹介します。