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新型コロナウイルス対策特集
中日新聞LINKED〈発〉

どうなっている?日本の新型コロナウイルス感染症の10の現状②

パート2

2020年12月28日|381 VIEW

パート1では、新型コロナウイルス感染症と診断された人の数、重症化や死亡の割合、海外との比較、他人に感染させやすい時期について紹介しました。

今回のパート2では、新型コロナウイルス感染症の診断後他人に感染させる割合、感染を広げる5つの場面、診断のための検査、治療、ワクチンについて紹介します。

 

他の人に感染させているのは20%以下

新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させるのは20%以下です。感染防止策を取らずに3つ密になって多くの人に接することがなければ、それほどたくさんの人に感染させることはないと考えられています。

そのため、3つの密を避け、感染リスクが高まる5つの場面において慎重に対処することが感染を広げないことをつながります。

飲酒・大人数や長時間・マスクなし・共同生活・居場所の切り替わりの場面は、ハイリスク

感染リスクが高まる5つの場面では十分な注意が必要です。

【感染リスクが高まる5つの場面】

① 飲酒を伴う懇親会など
② 大人数や長時間に及ぶ飲食
③ マスクなしのでの会話
④ 狭い空間での共同生活
⑤ 居場所の切り替わり

アルコールが入ると気分が高揚し、大声で話したりマスクを外したりする機会が多くなります。

診断方法は、PCR検査や抗原定量検査、抗原定性検査など

鼻や口から綿棒を入れて鼻咽頭や鼻腔を拭って検査します。

いずれも体内にウイルスがいるかどうか、ウイルスに感染しているかについて調べることができます。

軽症は、自然治癒が多く必要に応じて対症療法

新型コロナウイルス感染症の軽症では自然に治ることが多く、必要に応じて症状に対する治療を行います。

例えば、高熱の場合は解熱剤、呼吸不全を伴う場合には酸素投与やステロイド薬(炎症を抑えるため)、抗ウィルス薬の投与を行います。

改善しない場合は、人工呼吸器などを使用した集中治療を行うことがあります。

2020年10月29日現在では、新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認を受けている抗体ウイルス薬にレムデシビルがあります。

国内外では、通常よりも早いペースで実用化を目指して、ワクチン開発されている

新型コロナウイルス感染症のワクチンは、海外ではすでに臨床試験を開始しているものがあり、できる限り早く利用できるように開発が進められています。

一般的にワクチンを打つとその感染症の発症や重症化を予防する効果があるとされています。現在開発中の新型コロナウイルス感染症のワクチンが、どれくらい発症を抑えられるか、重症化を予防できるかについてはわかっていません。
効果や副反応については現在確認中です。

日本で利用を計画しているファイザー社、アストラゼネカ社、ノババックス社のワクチンがあります。

■参考
・厚生労働省 「(2020年10月時点)新型コロナウイルス感染症 の“いま” についての 10 の知識」
・厚生労働省 「確定患者数(報告日ベース)の推移(都道府県別・各日)(12月21日更新)」

画像提供:PIXTA

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