子どもの新型コロナウイルス感染症について、わかっていること①
パート1
新型コロナウイルスが流行し始めてから現在までに、様々なことがわかってきています。
今回は、子どもの新型コロナウイルスについてわかっていることを、日本小児科学会の発表をもとにパート1とパート2にわけて紹介します。
パート1は、子どもの感染の割合、感染経路、症状などについてです。パート2では、妊婦と赤ちゃんの感染、母乳からの感染、感染が拡大することに関連した子どもへの影響についてお話します。
子どもの感染は割合が少ないが、増加傾向
子どもの感染は、2020年5月3日時点で10歳未満で1.6%、10月7日時点で2.4%となっています。
全体の割合からみると少ないですが、少し増加しているのが現状です。また、10〜19歳では、10歳未満の子どもよりも増加しています。
アメリカとの比較を表にしました。
アメリカでは感染がどんどん増えているため、18歳未満でも8.8%と日本よりも割合が多くなっています。
国 | 年齢 | 日本:5月3日 アメリカ:4月2日 |
日本:10月7日 アメリカ:10月10日 |
日本 | 10歳未満 | 1.6% | 2.4% (2,112人) |
10~19歳 | 2.3% | 5.1% (4,399人) | |
アメリカ | 18歳未満 | 1.7% | 8.8% |
※日付は全て2020年
子どもの感染は、家族内感染
2020年10月13日のデータでは、子どもの感染経路の77%は、家族間での感染です。
特に親から子への感染が多く、子どもが先に感染して大人にうつすことは少ない状況です。
学校でのクラスターは社会全体から見て多くはありません。
内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策推進室によると、7月から10月21日までの時点で、全国1,352ヶ所でクラスターが起こっています。
そのうち小学校3件、中学校5件、高校10件と報告されています。
年齢が低い子どもほど家族内感染の割合が多く、学校内感染が少ない傾向です。
家庭内での感染が学校に持ち込まれたケースが多いと考えられています。
小学校 | 3件 | 家族内感染 75%・学校内感染 2% |
中学校 | 5件 | 家族内感染 68%・学校内感染 7% |
高校 | 10件 | 家族内感染 32%・学校内感染 33% |
子どもの感染症例は無症状〜軽症が多く、死亡例は少ない
2020年10月7日時点では、国内の子どもの死亡例はありません。
5月28日までに感染症発生動向調査に届出があった0〜14歳患者290人と15〜19歳患者208人のうち、重症肺炎を合併したのは15〜19歳患者の2人 (1%) だけでした。しかし、国外では1歳未満と基礎疾患を持つ子どもは重症化しやすく、死亡例も報告されています。
症状は、大人では発熱や咳が多く見られますが、子どもでは大人ほどよく出る症状ではありません。
また、大人では嗅覚障害が特徴的ですが、子どもは自分で匂いについて訴えることができないことが多いことから、実態は不明です。
症状 | 子ども | 大人 |
発熱 | 43.1% | 82~98.6% |
咳 | 43.4% | 59.4~82% |
多呼吸・息切れ | 12.6% | 31% |
■参考
・日本小児科学会 「小児のコロナウイルス感染症2019(COVID-19)に関する医学的知見の現状」
・日本小児科学会 「新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて」
画像提供:PIXTA
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