知っておこう!新型コロナの感染リスクが高まる5つの場面
ー自分も他人も守るためにー
新型コロナウイルス感染の第3波が押し寄せています。
それぞれが「うつらない」「うつさない」という意識を持って行動することが大切です。
今回は、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策分科会が発表した「感染リスクが高まる5つの場面」についてご紹介します。
忘年会など会食の機会が増える時期ですので、自分、そして周りの人たちを守るために気をつけて行動しましょう。
飲酒を伴う懇親会など
お酒の場面では、わいわいがやがやと飲食していると気分が高まります。
飲酒していると聴覚が鈍くなり、つい大きな声で話してしまいがちです。
また、店の個室などで飲食する場合、窓が開かず(窓がなく)換気できないことも多いです。
●飲食しているため、マスクを使用しないことも多く、お酒の回し飲みをしたり料理の取り箸を使用しなかったりする場面は感染するリスクが高い。
●アルコールによって注意力が低下する。
●狭い空間で多数の人が飲食することによる感染リスクがある。
対策
●箸やグラスなどは共有しない。
●向かい合って座らない。
●換気に注意。
●マスクをしてから話す。
大人数や長時間に及ぶ飲食
大人数で会食をする場合は、長時間となることも多く、場所を変えて再び飲食することで感染のリスクが高まります。
また、複数の人が同時にマスクをせずに話すことも多いため、聞き取りにくく、声が大きくなりつばが飛びやすくなります。
●接待などの長時間になる飲食やはしご酒は、短時間の飲食よりも感染リスクが高まる。
●5人以上の人数では、同時に話すと声が聞き取りにくく大声で話してしまう傾向があり、感染リスクが高くなる。
対策
●会食終了の時間を決める。
●少人数の会食とする。
●1ヶ所での会食とする。
マスクなしでの会話
マスク無しで話す場面は、屋外でも注意が必要です。
例えば、バーベキューや運動系のクラブ活動などの場合、開放的になり大きな声で盛り上がったり、至近距離で向き合ったり、激しく接触したりする場面があるため、一定の距離をとるなど、充分に注意しましょう。
●近い距離でマスクなしで話すことは、つばが飛んで感染する可能性が高まる。
●飲食の他、カラオケや喫煙所などが危険。ミーティングやグループワークなどの集まりもリスクが高い。
●スポーツジムやダンス教室などの閉鎖空間で息が上がる運動をすることも危険。
対策
●換気を積極的に行う。
●距離をとりマスクを使用する。
●カラオケでは、換気を行い少人数で距離をとる。
狭い空間での共同生活
寮などでは、一般家庭よりも多くの人が一緒に住んでいます。
その上、寮内では自分の家、自分の部屋であるという気の緩みがあり、共同場所での感染リスクが高まります。
●狭い空間でも共同生活は、閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
●寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染の可能性もある。
対策
●共有部分でも手指の消毒やマスクを使用する。
●一人ひとりが共同生活以外でも感染予防を行い、共同施設に感染源を持ち込まないようにする。
居場所の切り替わり
いる場所がかわる時に、感染リススクが高まるといわれていますが、特に喫煙所は注意が必要です。マスクを外してタバコを吸いますし、誰かがいれば狭い場所でタバコを吸いながら話すこともあるでしょう。
職場での休憩、クラブやスポーツジムの休憩時には、ほっと一息ついてマスクを外して水分補給などをすることから、気が緩んでマスクなしでの会話が始まることがあり危険です。
●休憩室・喫煙所・更衣室など、部屋を移動する場合、気の緩みや環境の変化によって感染リスクが高まる。
対策
●喫煙所では距離をとるように心がける。
●使用したい場所が密になっている場合は、時間をずらして利用する。
●部屋の移動や仕事の合間の休憩や終業時は、気の緩みに注意して感染予防策を徹底する。
■参考
・厚生労働省 感染リスクが高まる「5つの場面」
・厚生労働省 クラスターの分析に関するヒアリング調査 (都道府県・保健所)等の結果と今後に向けた検討
画像提供:PIXTA
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